こんにちは、吉崎です。
夏に向かって塾の講習を頑張ろうという思いと、学年によっては
家族旅行の計画を立てていたりで、能動的な季節と言えると思います。
しかし、勉強することが第一に大切です。
この夏、真剣に勉強に取り組んだ者に秋の飛躍が約束されます。
自主性という言葉があります。
意味は「他人の保護や干渉を受けず、独立して行うこと。」です。
自主性を持った子は勉学に強いです。
自ら勉強に取り組むのですから、学力が向上します。
ただ自主性があるからといって、子どもに任せきりでは、中学入試を乗り切る
ことは難しいものです。良きアドバイス、つまり親の関与もある程度は必要です。
よくよく考えると子どもがもともと自主性を備えて生まれてくるはずもなく、環境や
育て方に大きく左右されることは想像に難しくありません。
典型的かつ多くある例では、おじいちゃんおばあちゃん子で、両親は共働き。
よほど取り巻く大人がしっかりした考えを持っていないと、可愛いだけの育て
方になり、すぐ他人を頼る成長となりがちです。
自主性はかけらもありません。周りがそれに気づくのは小学4~6年の頃に
なることが多く、遅かりしです。
すぐ他人を頼るということは、わからないことがあれば「わからない」と、
考えることを自ら放棄しそれに気がつかないことです。
わからないことがあったら、まずはそれを乗り越えようとする姿勢を培うことが
自主性につながります。
旅行に行く場合、初めての所だから「わからない」と旅行を中止しますか。
なのに、なぜわが子の勉強だと「わからない」からと、すぐ周りに頼らせる
のですか。
これでは、自主性をつぶしていることになります。
一例ですが、私も多くのご家庭の例にもれず、自分の子が小学生の頃までは、
よく旅行に連れて行きました。
しかし、ある時、子どもにとっての旅行とは何だろうと思いました。
親が子ども引き連れて、子どもも嬉しそうだから旅行をしているのではないか。
つまり親の自己満足です。
その後、旅行に行く時は、その内の数時間から一日は子どもが前もって
計画することにして、親はそれに従うようにしました。
自由時間と称されて、別行動の時もありましたが、自主精神を養うのには
かなり役に立った思います。
その後、家族での誕生会やクリスマス会も、子どもが計画するようになって
行きました。
勉強や日常生活で、個人としてやらねばならないことはやる姿勢を身につける
一助にはなったと思います。
学力向上にと、テキストや授業ばかりに目が行きがちですが、自主性を培う
ことによって、自分のための勉学が生まれて学力を上げることになります。
遠回りのように思えますが、実はこれが近道なのです。
学校の夏休みが始まりました。
旅行に行かれる場合、一度、子どもにその一部分を託してみてはいかが
でしょうか。
親の工夫で、子どもの自主性を培うこと。案外できることは多いと思います。