どうもこんにちは、長崎です。
新年を迎えてから早くも1ヵ月が経とうするなか、全国各地で大雪が降り、凍える日が続いています。
さて、今回僕が訪れたのは、法輪寺。
この法輪寺は、奈良時代に建立され、あの「枕草子」にも登場する歴史あるお寺なのですが、ちょっとユニークな神様が祀られているのです。
その名も電電明神。
そして、その明神様が奉祀されているのがこの電電宮。
電電明神は、もともとは雷・稲妻の神様であることから、電気電波の祖神といわれています。
その電電明神を祀る電電宮は、古くから電電陰陽融合光源の徳を持つ鎮守として崇められてきました。
電電宮は幕末に一度焼失したものの、その後の電力、電気電子、電波の発展の過程で、昭和44年に電気電波関連業界のさらなる繁栄を祈願するため再建されました。
そうして、今でもこの電電宮及び電電明神は電気、電波関係者から崇敬されているのです。
…そろそろ「電」の字がゲシュタルト崩壊してきます。
君の電電電子から僕は~君を探しはじめたよ~♪
山門から本堂に続く階段の途中には、この電電宮の護持に協力する個人と団体の名前が並んでいました。
馴染み深い企業の名がずらり。
そのすぐ近くには「電電塔」とともに、電気電波の発展への貢献を顕彰してエジソンとヘルツのレリーフが飾られていました。
2人ともまさか死後に、極東のそれも仏教の寺に自らの顔が刻まれ、称えられていようとは思いもしなかったでしょう。
そして寺務所では、microSDお守りなるものが頒布されていました。
とうとうお守りもデジタル化する時代になりました。
この中には法輪寺のご本尊である虚空蔵菩薩の画像が3つのサイズで保存されています。
まさかの8GB。
合計でも1.5MBあまりしか保存されていないのに。
畏れ多くはありますが、このmicroSDをガンガン使いなさいという思し召しでしょうか。確かにこの電電明神のご加護を授かったカードに保存されたデータなら、どんな衝撃にも耐えられるような気がします。
雷に打たれようが、海水に沈めようが、電子レンジでチンしようが、データは守られることでしょう。
不意にカードが真っ二つに割れたとしても、次の日には元通り再生しているような気さえします。
(※絶対に真似しないでください。)
さらに境内には「これからは電子媒体の時代だ、紙の時代などもう古いから食ってしまえ」と言わんばかりに、ヤギがいました。
と思ったら、実はヤギではなく虚空菩薩の使いとされる羊でした。
この法輪寺で、神仏もその時代に合わせて変容していくことを実感しました。
東京の愛宕神社でも、お賽銭が電子マネー化したと聞きますしね。
パソコンやスマートフォンなどの電子機器が必需品となったこの世の中、皆さんもお使いの大切な機器とデータを守るため、法輪寺でご加護を授かってみてはいかがでしょうか。
法輪寺
http://www.kokuzohourinji.com/index.html
〈アクセス〉
JR嵯峨野線「嵯峨駅」徒歩5分
京福「嵐山駅」より徒歩4分
阪急「嵐山駅」より徒歩2分