- Y (ハルキ文庫)/佐藤 正午
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内容
ある晩かかってきた一本の奇妙な電話。北川健と名乗るその男は、かつて私=秋間文夫の親友だったというが、私には全く覚えがなかった。それから数日後、その男の秘書を通じて、貸金庫に預けられていた一枚のフロッピー・ディスクと、五百万の現金を受け取ることになった私はフロッピーに入っていた、その奇妙な物語を読むうちにやがて、彼の「人生」に引き込まれていってしまう。この物語は本当の話なのだろうか?時間を超えた究極のラブ・ストーリー。 (「BOOK」データベースより)
リプレイ物です。
佐藤正午はお初でした。
いわゆるハルキニストですね~。
村上春樹が書きそうな雰囲気でした。
内容的にはラブストーリーであり、
まあ現実ではありえない話なんですが、
かなりココロにしみる話だったなぁ。
フロッピーの中の物語も面白いし、それに引き込まれる主人公も楽しいし。
ご都合主義といえばそれまでですが、
いろいろ人物が絡み合っていて、その絡み方が良かった。
話が物語りと現実で飛び飛びになるけど、
まったく混乱することなく読めました。
過去に戻ってリプレイ出来るとして、
それであればこの小説のような使い方は
なかなかステキだと思います。
あとは、もう少しミステリ性を持たせて、ドキドキしたかったかな。
★★★☆(7点)