ドル高で有利な投資商品にも分散投資をお勧めし、当塾では今年、地方銀行や保険会社を「気になる銘柄メールマガジン」(毎週火曜日発行)でいろいろ選出、掲載しました。パフォーマンスは決して高くありませんでした。しかし上昇トレンド銘柄が多かったです。米国金利上昇は業績に追風の思惑が生まれますから。そういう方面でピンときた方は市場環境は悪かったですが、PFは比較的しっかりしていたのではと想像します。

 

 さて「突っ込めばこれからは買い方有利ですよ」とNY市場が先々週末からガタガタと崩れ調整が始まりましたが、お伝えしてきました。

 

 その理由ですがNY市場はすでに大底を打っているという仮説を持っているからです。

 

 NYダウの長い調整が今年続きましたが3万ドルラインが支持線として機能するかに客観的な立場から観察していました。客観的にというのは、ここを守れないようならまだ下げ続けると売り転換の視点が必要になりますから。どっちに転んでもいいように冷静に客観的視点でこの水準にタッチしてどうなるかを見ていたわけです。

 

 しかしある面、想像はしていましたが、3万ドルラインはサポートされ、その後、反騰が続きました。したがって長期上昇トレンドは維持される可能性が高いと見たわけです。

 

 では長期上昇トレンドが維持される場合、NYダウの今回の押し目はどれくらいが底になるかは、3万1千ドル近辺ではと塾内でお伝えしていました。そして週明け、あと150ドルというところまで接近してきたわけです。先週金曜にはテクニカル講習の連載コーナーで大底で出現しやすい大陰線について解説していましたが、その日足が出現しました。大底で大陰線が出現すると投資家のセンチメント的には「絶望」です。投げを打つようなときに出現するのがテクニカル底値圏の大陰線ですから。商いが急増しているともっと当てはまるのですが。

 

 これからNYダウが確実に反騰に向かうか約束できませんが、だいたいこのへんじゃないかと思いますけどね。

 

NYダウ 日足チャート&一目均衡表 すでに大底を打って反騰途上ということであればこの辺が底(一目均衡表で雲の上に浮上し再び雲に突っ込み下限で現在、反騰)。しかし下げ止まらなければ新たな仮説が必要になる

 

 ちなみに何故3万1千ドルあたりかというと3万ドルより上の水準だからです。もし仮説が当たっているとするなら、それくらいのところで反騰に入るはずというテクニカル的勘とでもいいましょうか。だから突っ込めば買い方有利とお伝えしてきたわけです。3万1千ドルで下げ止まらず、3万ドルでもNYダウが下げ止まらないようであれば、長期的に下げ続けていく可能性があるわけですから撤退を視野に入れるしかありませんが。

 

 タイミングよく昨日NYダウは435ドル高の31581ドルと寄り付きから反騰開始し上げ幅を拡大。イメージ通り反騰しました。

 

 今年はだんだん勝てる雰囲気になってきました。