アドボカシーって? | 薬剤師本気ガールズトークBridge ~あらふぉーcozy with Pharmacists~

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薬剤師仲間のワイワイトーク。私達も色々あるんです。仕事のこと、お家のこと、自分の身体のこと・・・色々あるけどみんなで話せば元気になるよね。一人の薬剤師ではなくて薬剤師仲間みんなでするから出来ることがきっとある!

今日参加した勉強会は、


日本医科大学武蔵小杉病の


第6回キャンサーボード勉強会です。


cancer board・・・癌の助けになる勉強って直訳ですが(;´▽`A``


とてもとても面白い内容でしたので少しご紹介したいと思います。



「欧米に見る患者教育と患者参画」

            ~ともに未来をつくるために~


     NPO法人 HOPEプロジェクト

            桜井なおみさんの講演でした




桜井さんは、多くの医療系の学会でも多数講演をされている方です。



桜井さんはご自身の乳がんの経験からご自分でがん体験者のみの団体を立ち上げ


多くのがん患者を支える活動をされています。


その内容は、がん患者への精神的な支えであったり



多くの日本のがん患者が、会社にがんを告げられないでいることや


癌を理由に50%の人が仕事を退職せざるおえなくなっていることや


(癌休職から復帰したら勝手に退職扱いにされていたケースもあったそうです。)


それらに対する向き合い方のアドバイスも行ってらっしゃるそうです。





ここからの話は、欧米と日本の比較の話に入っていきます。



ADVOCACY・・・・ってなんでしょう?


擁護とか?支持とか?


市民の側から政策に提言するとか?



ここでは、がんの患者体験者の声を社会に届けることとして使われています。



ピンクリボン運動などもその活動の一つですね。


日本では、なかなか寄付の概念が育っておらず


結局企業が企画したり、協賛の関係で発言力をもったりしていることがある気がしますが、



欧米ではアドボカシーを支える団体がたくさん存在し


寄付の概念が、企業とのかかわりなどに左右されることなく


患者や家族がきちんとがんについて学ぶ力を要請する機会をたくさん与えているそうです。


癌の学会では患者も参加し


きちんとディスカッションをされているそうです


それも、生活の方法ではなく


大規模臨床試験の内容や、薬についてデーターについての解析についての内容を


医療従事者ではないであろう患者さんたちが質問し、議論しあうのです!!!!



たとえ、医療従事者でなかったとしても


数字でものをいうことの大切さを語られていました!!



本当にこれには、なにか気づかされた思いでした。


私たちは、医療従事者の私たちでさえ


きちんと数字で語ることができているでしょうか?


もちろん、


数字で語るためにはそのための教育が必要なわけですから


そのための教育機会が存在するわけです。


臨床試験の表やグラフの見方や文献の検索方法などをみっちりならうことで


初めて数字で語ることができますね。



ネットでENACCTで検索してみてください・・・と言われましたのでみてみました。


みなさんも是非見てください。



アメリカとは保険制度の有無などの違いもあり、


バックグランドが違いすぎるとは思いますが


(保険がなければ自分で自分を守り医療を選択しなくてはなりませんからね!!)



患者が受け身でいなくてはならない理由なんてないんですね。


このお話では、日医大の医師の方々が大変熱く語りあっておられ、


患者教育などに大変意味を感じておられる姿もとても感慨深く


私たち薬剤師も、何かできないものかと考えてみたいと思いました!!!!



最後に


「市民科学者を育てる」ことが大切という桜井さんの発言に思わずこれだ!と思いました。


私たち薬剤師にもそのお手伝いが少しでもできたらと


強く強く思いましたアップ


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