ドーラクチホーセージ-市役所ヒューマンチェーン(12年2月12日)


 2月12日に、教育基本条例を反対する集会とデモと市役所ヒューマンチェーンがありました。
 参加者の顔ぶれを見る限りで思ったのですが、今後、教育基本条例に抗うのは正直言ってしんどいだろうなあと思いました。
 この法案の危険性を多くの「世間の人」に知ってもらいたいという気持ちは分かりますが、あの手法では「世間の人」の感覚と離れているし、思いは届かないと思いました。

 マスコミの世論調査でこの条例が支持されているのには、現状の教育に対する不信が大きいと思います。
 その不信に対して一向に改善が見られないと思うから、あの条例を世間の人が危険性を認識せずとも支持されるわけです。

 条例の危険性をデモや集会やビラ撒きで訴えるより、日頃、現場で起こっている教育不信に対処できない現状の体制を変えることが先決だと思うのですが、それも出来ないだろうなあというのが、あの日感じた素直な気持ちです。
 あと、参加者の顔ぶれに若い人がほとんどいなかったことも気にかかりました。また、着ている服装も地味な色がほとんどでした。

 もちろんここに来た教職員の皆さんは普段、真面目に教育に取り組んでおられると思います。でも、あのやり方は旧来的に過ぎないということを言いたいのです。
 デモや集会に多数動員すればいいというものじゃないんですよ。
 沢山の人を動員出来ているのは、それだけ世間の人とかけ離れたところに「教職員村」が存在する裏返しなんですよ。

 「反ハシズム」を訴えたいなら、もっと外の世界の「アンチ橋下」の人達との接点を見出せればいいのですが、デモとビラ撒きと反対集会ではたかが知れていると思いますね。

 あの手法では、いくら地道に教育基本条例の危険性を訴えていても、橋下氏がメディアで言い放つ「不条理なワンフレーズ」の前にあっけなく駆逐されてしまうのが関の山ではないでしょうか。