日本には、戒厳令のようなものはないので、国民の協力がないと外出を禁止させることはできません。それでも、多くの国民がしたがったり、比較的感染数が少ないことが日本の美徳として取り上げられています。

 

それはそうなのですが、問題もあります。

政府に従うのは、やはり、お上に従う、というか、お上に助けてもらうという精神が染みついているからで、別の場合には、自主性がないということになります。

また、感染数が少ない理由として、日本人のキレイ好きがあります。汚いよりキレイなほうがいいです。しかし、昨今の日本人は、stainphobiaといってもいいくらいです。この行為が感染数を防いでいるなら、自分も考えを改める必要があります。しかし、常に除菌ティッシュをもって、自分のモノ以外は常に拭くとか、エスカレータのベルトや電車のつり革に触れない、というのも、どうも本末店頭だと思うのです。

 

それと、日本人の問題について。スーパーに人が集まったり、マスクを買いに朝早くから並んだりと、自分のことしか考えられない人が多いです。これは信頼社会を築けていないことでもあります。

 

このことで、米国駐在時に経験したことがあります。

米国のスーパーでは、お米にしてもなんにしてもいろんな種類のものあります。自分で欲しいもの、欲しい分だけを袋に入れ、タグに種類を書きます。種類により値段が違うからです。

つまり、一番高いものをとって、一番安い銘柄を書くこともできてしまうのですが、そんなことをしている人はいないでしょう。

また、ソフトドリンクなども、お金を払う前に、飲み始めます。それでもちゃんと、清算できるのです。

不届きものはいるとしても、大方は真面目な人であろう、ということがあるでしょうね。日本なら。スルーできないでしょうが、選択の自由度はないし、清算前に封を開けるなんてことはゆるさないでしょう。たとえ、はらうとわかっても。

 

日本人の美徳は素直に認めればいいですが、問題もあることは認識しておきたいですね。