俺も大人になって、かなり気長な人間になったと思う。

でも、そんな英嗣だって、「許せねーって」もんがある!(かなり許すけどね。)

許せねーもんがあると、戦わずにはいられないのが俺!(負けるけどね。)


今回どーしても納得いかないことがあった。

あいつだきゃー、あいつのセンスだきゃー許せん。

つーかわからん。

あいつと言うのは、こいつ。


北陽の虻川だ!!


北陽の虻川が、俺に話しかけてきた。


虻「柴田さん?」

柴「どした?」
虻「私最近ビーズとかに凝ってって、色んな物をデコレートしてるんです。」

柴「へーいーじゃん!!すごいね?」

虻「いや、誰でも出来ますよ。簡単ですし。」

柴「簡単じゃないよ。センスいるでしょああいうのって。」

虻「そんなことないですよ。自由で良いんですって。」

柴「そーなの?」

虻「はい!」

柴「じゃあ何か虻の作品見してよ。」

虻「あっじゃあ携帯で良いですか?」

柴「おー定番!いいじゃんか。どれどれどんな仕上がりなの・・・・・」




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ノォーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!


お前これっ!えー!おい!デコレーションって!そのぉ!もーー


バカヤローーーーー!!!


想像を絶っしすぎて言葉になんねーじゃねーかよ!!

お前よ~!普通、好きですとか、やってんですって言ったら、

こっちが驚くくらいは、うまいもんなんだよ!

それが何だお前の場合、想像を、俺の想像をはるかに超える下手さ!!
言葉を失わせるほどの下手さ!

自分から言う?

ねーその腕前で自分から、「こんなんやってんです」って言う?

言わないよ。フツーは言わないんだよ。

つーか、ごーひろみじゃないけど、言えないよマジで!

逆にその勇気がすごいよ!

で、何よりそれはデコレートと呼んでいいんですか?

でっかい何か、わけのわかんねー奴、はっつけただけだろ?

で、貼り方も下手だし。何なんだよお前は!!


柴田英嗣33歳。怒ります。


柴「何っだこれ!ふざけんなよ!!」

虻「えっダメですか?」

柴「良いとか、駄目に含まれねーよ!」

虻「えー一生懸命作ったのに。」

柴「一生懸命でそれかい!もう卒業しろ!」

虻「ひどい!」

柴「ひどくない!俺が止めて助かるのはお前だ!

  俺がやさしく、いいねーなんて嘘ついてみ、そしたら、

  調子のって他の人に見せるだろ。恥かくのはお前何だから。

  今すぐしまえ!」

虻「えー納得できない!」

柴「よしじゃあ携帯持ってみ。お前と込みで写真撮ってあげる。」


カシャ



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2人「・・・・・」

柴「どちらかというと虻にデコレートが必要かもな!」

虻「ちょっと・・・」

柴「ダサいだろ、お前の携帯」
虻「そうなんですかね・・・」

柴「俺はダサいと思うよ。つーか何で?」

虻「なんでって何ですか?」

柴「いや、色んな意味で何でなの?つーか何なの?」

虻「答えられませんよ。」

柴「あんま言いたくないけどよ、一個だけいい?

  その~何?ビーズかプラスチックかわかんないけど光ってるやつ

  でかくね?バカみたいにでかくない?一個ねーし・・・」

虻「・・・・・・・」

柴「忘れよっ。なっ虻川忘れよーぜ!」

虻「でも柴田さん」

柴「何?」

虻「こう言うの付いてる女の子のほうが可愛くないですか?」

柴「フツーはね。でもお前の携帯どー見てもダサいし、一個がでかいじゃん。」

虻「もーいいですよ!!」

柴「何?お前もてたいわけ。」

虻「もてたいですよ!!」


こんな会話が永遠と続いたある瞬間、何気に虻川の携帯を開くと、

待ち受け画面がこれだった。



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もてるかい!!!


もてる訳がなかろーが!!

柴「虻!なんだこれ!」

虻「ぬけさく先生です」だって

やかましいわ!!!


虻川よ。

人生もう一度考え直してみないか?力になるから。


今日はここまで。