ストロンチウム排出法 |   ~狩人達の酒場~

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様々なことを書いてきましたが、当初の意図とは移りかわり、なんでもありの情報ブログ化してきました。まさに野次馬のごときブログです。いずれはいろんなハンター達の情報交換の場所をいずれは作りたいと思います。(ハンター×ハンター参照)

今日はその続きです。放射線から体を守る食品についてお話しします。先日、新たに土壌から検出されたストロンチウム。これはカルシウムと似ているために、骨に取り込まれて骨肉腫(骨のがん)や白血病などを引き起こす原因になります。

 このストロンチウムを取り除いてくれる食品が、海藻類です。

 海藻と言えば、ヨウ素(コンブが、ずば抜けて豊富)というイメージをお持ちかもしれませんが、それだけではありません。海藻に含まれるアルギニン酸ナトリウムがストロンチウムと結合して便として排泄してくれるため、骨への蓄積を抑制してくれることが分かっています。

 少なくとも週に55~85グラムの海藻を摂ることが勧められています。また、海藻のうち、スピルリナとクロレラは、チェルノブイリ原発事故の際にも効果を発揮しました。

 スピルリナに含まれるメタロチオネインが、セシウムやストロンチウムなどの放射性物質を体外に排泄し、γ線から体を守る効果があるとされています。

 スピルリナは1日5グラムを目安に摂取するといいでしょう。

 クロレラに含まれるクロレラ成長因子やヌクレオペプチドという成分は、強力にDNAのダメージを改善する効果が明らかにされています。海藻にはすごい力があるのですね。

 海藻類はカリウムが豊富なのも特徴です。これは、セシウムから体を守る効果が期待できます。セシウムは、カリウムに似た性質で全身の細胞内に取り込まれるとお話ししました。カリウムが不足した食事をしていると、セシウムが体の中に入ったときに細胞がカリウムが来たと勘違いし、喜んでセシウムを取り込んでしまうことになります。

 普段からカリウムが豊富な海藻類やその他夏野菜・果物・ジャガイモなど芋類をしっかり摂っておくといいでしょう。

 このように、放射線障害にいいと言われるさまざまな栄養素を組み合わせて摂ることで予防効果が期待できるのです。

 放射性物質を体に取り込んでしまっても、怖がって病気を待たずに栄養素を武器に立ち向かってくださいね。

 ■どい・りさ 愛媛大学医学部卒業。内科医。東京・新宿の京王プラザホテル内プラザ30階クリニック副院長。日本内科学会、日本糖尿病学会、日本皮膚科学会、日本抗加齢医学会所属。栄養学、東洋医学などを取り入れた幅広い診療を行い、サプリメント指導、アンチエイジング指導、禁煙外来なども専門。公式ブログ(http://ameblo.jp/lisalisanet/)。現役美人女医ユニット「Joy ☆Total Clinic」(カロスエンターテイメント)のメンバー。