幸せは人にも伝染するとよく言われる。確かに、幸せそうな人たちの周りにいると、自分も幸せになったような気がしてくるものだ。そういった「人の幸せ」について真面目に研究している人たちがいる。そのうち1つの研究成果は先日、BMJという医学雑誌に論文として報告された。ニューヨークタイムズ紙でもとりあげられ、アメリカでは大きな反響を呼んでいる。
この研究では、ボストンの約4700人の住民から、人々が今幸せと感じているかどうか、そしてそれらの人々が社会的にどのようなつながり(社会的関係)があるかということを調べた。なんと20年にもわたる大規模な追跡調査の結果である。
幸せを調べるための質問は以下の4つである。
「今幸せですか?」
「人生を楽しんでいますか?」
「将来に希望を感じていますか?」
「周りの人々と同じくらい元気ですか?」
この4つの質問だけで本当に幸せが計れるのか疑問だが、とにかく彼らはこれで幸福度を計っている。
さて、その結果から分かった主な発見は、次の通りである。
・幸せな人同氏は、やはり社会的にもつながっていることが多い。
・幸せの伝播がどれだけ広がるかというと、最大で「知り合いの知り合いの知り合い」まで広がることができる。つまり友達を3人まで隔てることができる。
・家族や親戚が幸せより、友人が幸せのほうが、自分も幸せと感じている人が多いようである。
・しかし、職場仲間だけは例外で、知り合いでも幸せがあまり伝播しない。
家族や親戚より、友人が大切だという結果には少し疑問を感じるが、職場仲間の幸福があまり関係ないというのは、心当たりがありそうな結果である。それだけ職場の人間関係は希薄ということなのだろうか? 残念ながら、どうしてこのような結果になったのか、その因果関係はほとんど説明されていない。
いずれにしても、「類は友を呼ぶ」という言葉にもあるように、幸せな人の周りには、やはり幸せな人が集まってくるし、逆に不機嫌な人や不幸を感じている人には、そういう人が集まるようだ。
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