白いキャンバス25 | ~バカだからこそ伝えたい~柳生龍の作家手帖|小説や詩、坂本龍馬のファンに贈るブログ

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柳生龍と木夕が執筆した小説や詩、坂本龍馬に関する情報をお届けします。柳生龍の作家への道のり

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今日はアルバイトが終わると、武志と旅行の相談することになっていた。スキューバダイビングの初級資格、Cカードは3泊4日もあれば取れてしまう。泳ぎが得意な彼らなら問題なく取得できるだろう。

 滞在日程を延期することも可能で、それを利用すれば観光も楽しむことができる。

 「オレ、グスクを見たいんだ。日本の城とはまた違うじゃん。あとはあっちでナンパができれば完璧だな、純の場合。おまえ、いまだに彼女いないだろ。しっかし、なんでおまえはいいやつなのに彼女ができないのかね。不思議でならん」

 武志がいたずらに薄ら笑いを浮かべ、純をからかう。

「うるさいな。こっちが聞きたいわ。まぁ、今は充実してるから女はいらないけどね」

「まあ、向こうで作ればいんじゃんない。楽しみだなーそれにしても。沖縄の海は格別、きれいだからなー。いく日はちょうど満月だから、もしかしたら夜にサンゴの産卵が見れるかもしれないぜ」


「マジで。ずっとコツコツお金を貯めたかいがあったぜ」

 二人は2時間ほど話し合い、結局武志の希望で首里城や壺屋やちむん通りにいくことに決定した。

 武志が働いている居酒屋の仲間でスキューバダイビングに詳しい人がいて、その人に紹介してもらえば資格も安く取れることになっている。予約まであと1か月。
 ちょうどテストが終わる頃に振り込む手筈になっている。

(9月が楽しみだわ。残り2か月ぐらい余裕で乗り切ってやる!)

1か月という期間はあっという間に過ぎてしまった。最後のテストも終え、純は大きなあくびをしながら教室から出てきた。

「ふぁぁ。やっと終わったか。これでゆっくり寝れるわ」

純はここ数日、ろくに寝ていない。寝てもせいぜい1日3時間程度で、あとは早く終わったテストの最中に寝ているぐらいである。テスト中にあまりの眠気で頭が働かず、思い切って始めの10分間、寝てから始めたこともあったぐらいだ。

「おまえ、提出するのが早いっての!」


10分後に、出てきた耕輔に突っ込まれる。


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