千葉市立泉谷中学校(同市緑区おゆみ野中央)で約6年前に盗まれた表札が4月下旬、千葉県白子町の九十九里浜で発見された。

 現在は二度と盗難に遭わないよう、校長室で大切に保管され、修復を待っている。

 この表札は1991年度の卒業生から寄贈されたもの。長さ約130センチ、幅25・5センチで木製。職員玄関に掲げられていたが、2004年12月1日、何者かに盗まれたことがわかった。

 当時の校長が翌2日、千葉南署に盗難届を提出。同署が捜査を開始し、同中学PTAや地元自治会などを通して住民に協力を求め、同中学周辺を捜したが、結局、発見できなかった。替わりに地元住民から木の板を提供してもらい、生徒手作りの表札を掲げた。

 ところが、4月26日早朝、白子町浜宿の飲食店経営、増田七郎さん(65)が犬の散歩で、九十九里浜の波打ち際を歩いていて、表札を発見した。「学校の表札が打ち上げられているなんて初めて」と驚いた。看板は重く大きかったため、いったん自宅に戻り、車に乗せ、汚れを水で洗い流し、毛布で包んで乾かした。

 その後、「どうしたら良いか」と知人に相談すると、同校の大木操教頭(51)から電話があり、大木教頭らが28日、増田さん宅を訪問。大木教頭は表札を見て涙ぐみ、大事そうに抱えて帰ったという。

 04年に同校PTA会長だった岡村奈保さん(51)は「6年前の忘れ物が戻ってきたようでうれしい」と感激していた。

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