松山市住宅情報館会長日記 『年末ジャンボ宝くじ』

 

コレは有楽町数寄屋橋角の宝くじ売り場1番口の光景です。やはり人間は楽をして大金を手に入れたい動物なのだ。警備員に聞いたら1時間10分くらいは並ばなければならないとの事、『ほんなら、次にしようわい。』翌日の昼休みの時間に、同じ場所に行ったら行列が3ブロックになっている。『最後尾はあちらですよ。』言われるままに動くと、それぞれの行列にも警備員がいて、『最後尾はあちらですヨ。』と指をさす。最後尾は山手線に近いところまで届いている。

 

昼休み時間の昼食を返上して並んでいるのかと思いきや、購入窓口まで3時間かかると言う。『なに?3時間?アホらしい。この人たち俺の敵ではないなあ。』と私はつぶやく。終戦当時の配給米の順番待ちの光景と同じである。苦しい中、寒い中でも整然としている。どこやらの国とはずいぶん違う。そういう意味では日本人は行儀正しい。並んで待つと言う時間のロス、それはGDPに関係ない行為である。他人の夢のために働く警備員もいい迷惑だ。

 

私は並んで待つと言うのが嫌いだ。短い人生、時間を無駄にしてはいけないと教わった。よって昔から私は食堂では一切並ばない。丸亀製麺のようなセルフのうどん屋か棚からおかずを取りだせるセルフの食堂が好きだ。しかも早飯である。時間が勿体無いのでテレビニュースか新聞を見ながら食べる。並んで待つと言う文化は私にはない。そういえば私は柔道の試合も守るのが苦手だった。先日、東洋医学の先生から食事指導があった。診察室を後にした時、中から『あの人は江戸時代のような人やなあ。』と話している声が聞こえた。

 

仕事も放棄し、娯楽も放棄し、寒い中を3時間もひたすら立ち並ぶ東京人、四国の山奥で育った貧乏百姓にはどうしても理解できない。田舎の子は親がする田畑の仕事に山仕事を手伝った。『することが無かったら草むしりでもせよ。働かざる者、食うべからず。』と親から教わった。『休まずに働く。寝ずに働く。』農家では寸暇を惜しんで働ける人が偉い人・立派な人と言う評価だった。ひたすら待つ、こんな東京人にはなりたくない。金儲けの方法を3時間集中して考えた方が随分実利的である。その方がはるかに将来の為にもなる。『そもそも働かずして大金を手に入れようとする根性がいけない。』私もいつも、外れた番号札を見つめ反省している。