農家の次男の嫁シリーズ? ④
エンジョイ ザ 田舎・・・?
日曜日は、掛かりごとで(身に振りかかる行事などのこと。。。今では省略化されつつあるのかな?)
モチ踏みに招待されていたのだけれど、半省略くらいのところでやるようにしていたので、
前準備として、長いテーブルやそれぞれの家庭から持ち寄ったおかずやご飯類が並んでいた。
私が用意したのは、座布団・ワラジ・鉢盛・赤飯・漬物・酒類とあとはお祝い!
煮物やバラ寿司・テーブルセッティングは先方のお母さまが用意して、
大人8人で食べるのは十分過ぎるくらいの分量だわ~。
座も半ばを過ぎた頃、息子が云った
『おかん、あれほど漬物を漬けてといっておいたのに、
ばあちゃんが自分の漬けたのを持って帰ったと云っていたよ』
NHKだということをすっかり忘れていた私・・・
白菜漬けは、自分で漬けたのをその前に食べてしまっていたから、
主人の里から頂いたのを持って行っていたの。
あと、珍しく私に回ってきた高菜漬。(これは、全て私が漬け込むのだけれど、
義母の博愛主義で我が家には殆ど回ってこないの。
丁度その前に娘が帰って来たときに、忘れて帰ったとかで、一樽残っていました。
どんだけ持って帰るのかって?・・・・本州では手に入らないらしくて、
一度に一樽の中身全部だよ~ ^^;)
「この高菜は毎年一週間漬け込みに行っているでしょ。」 と、すかさず云ったけれど
(ちょっとちょっと・・バラすな~~^^;; 満座の中で、怠慢主婦だとバレテシマッタ!)
しかし、それよりも私の頭の中は義母について考えていた。
我が娘にやりたいのである。それで来年も漬物は漬けに来てと毎年のように翌年の約束をする。
今年はそれに義兄も、一同の集まっている時に、私に約束をさせた・・・
『○○さん、漬物を頼むよ。家内は肉体労働には向いていないから~』
私:「う・・・ん。 野菜を作ってくれたらね!」
(年中野菜作りして親戚中に配るような嫁の鏡は、義母で終わりだよ~~とは
思っていても、義姉のようには云えない・・・)
けれど、嫁としてのあり方や、母としてのあり方を身をもって教えてくれている
この義母にして、この私・・・
生涯忘れないであろう言葉も教えて貰った。
“嫁は可愛くもないが、憎くも無い。これが世間だよ”・・・・と
お義母さん、
私が地獄に落ちていたら、どうか蜘蛛の糸でも垂らしておくれ~
なんて考えは甘いかしら?
私の脳内シュミレーションを他所にして、我が家の庭師は長い一日であったのか、
この日も、夕方にはすっかりと出来上がっていた。。。