721日より始まった連続講座、全5回が終了しました。

私にとっては初めての試みでしたが、受講生の皆さんの課題に一緒に取り組むことで、毎回、新しい発見がありました。話が尽きず、5回終了後は打ち上げにGO!!しました。

貴重な時間を一緒に共有してくださった受講生の皆様に感謝です!

 

この新しい発見を、これから少しずつ書いていきたいと思います。

 

今日は、第三回目で気づいたことを書きます。

 

仕事をしているとき、二人きりの職場でなければ、自分が誰かと会話しているときに、周りにも人がいます。また、自分が仕事をしているときに、周りでは数名で会話を交わしていることもあります。そんなとき、周りが気になって自分の仕事が手につかないときはありませんか。

 

そんなとき、もしかしたら「聞かないようにしよう」「気にしないようにしよう」とすることにパワーを使っているかもしれません。

 

今回は、「自分と同じフロアにいる人は、自分と同じ仕事をしている人で、自分もその一員である」と思うことを、身体的に体感していただきました。

 

そうすると、「動きやすくなった」「気にはなるか、自分の仕事は変わらなかった」「会話に入ってもいいし、自分の仕事をしてもいいと思えた」などのフィードバックをいただきました。

 

自分が「今、ここで」何をしているかがわかっている。そうすると、「今、ここで」起こっている情報は入ってくる。でも、情報が入ってきたからといって、それを選択するかどうかは自由でいい。そう思えたら、その時、必要な選択ができるかもしれません。

「コミュニケーションの身体的前提を探求する」二日目

721日より始まった連続講座の二日目です。

 

今回の課題は「ことわる」

 

「ことわる」ことが難しいと感じることはありますか。

 

断ろうかどうか迷ったり、はじめから断ろうと思っているのに断りきれなかったなんてこともあるかもしれません。

 

そんなときの身体は人それぞれの習慣があります。

 

受講生同士で「ことわる」体験をしてみると、次のような身体の反応に気づきました。

ある人は、腰が引ける

ある人は、肩を上げて背中を丸めて小さくなる

ある人は、身体を右に傾けて、右手で支えている。

 

これは、無意識におこる体の反応なので、本人は普段は気づきませんが、実は相手に、言葉以外の情報を伝えています。

 

相手役の人はこう思ったそうです。

・嫌がっているなあ。

・困っているなあ。

・迷っているのかなあ。迷っているのなら、もう少し押したら引き受けてくれるかも・・・など

 

 

そこで、今回、受講生の方に提案したのは、

「支え」を思い出すこと。

 

私たちは、どこかに触れていて、常に支えられています。座っているときは椅子、立っているときは床、壁に持たれているときは壁など

また、私たちの身体には背骨があり、それが私たちの身体を支えています。

 

「支え」を身体で体感した後に、再度、「ことわる」場面を体験してみました。

 

そうすると、「ことわる」役の人から、次のようなフィードバックがありました。

・ことわるときのしんどさがなくなった。

・自分が今、言うべきことがはっきり言えた

・1回目は「どうことわるか」を考えることで必死だったが、2回目は一緒に別の案を考えることができた。

 

相手役の人は、

・1回目は嫌がっている感情ばかりが伝わっていたが、2回目は自分も別の方法を考えてみる気になった。

・1回目は嫌がられているので、次がないと思って必死になっていたけど、2回目は次の機会もあると思え、相手を信頼できた。

 

ことわるときに自分の身体を思い出し、「支え」がある安心を得ることで、本当に伝えたいことを伝えることができるかもしれません。

 

今回も、受講生の方から多くの学びをいただきました。

次回も楽しみです。

721日より、

「コミュニケーションの身体的前提を探求する」連続講座が始まりました。




初日は、受講生の方とコミュニケーションの課題を共有しました。

その中の一つをご紹介します。



ある受講生の方が、「分かっていないのに、つい「分かりました」と言っていることがある」

と言われました。




私たちは、どんなときに「分かりました」と言いますか?

本当に納得して「分かりました」というときもありますが、

「分かりました」と言いながら、モヤモヤしていることはありませんか。



これは、言葉と、本当に伝えたいことがずれているかもしれません。



そんなときの身体はどうなっているでしょう。

視線を逸らしたり、うつむいたり、背中を丸くしたり・・・。



このように、自分では「分かりました」しか伝えていなくても、言葉で伝えきれていないことは、身体に現れているかもしれません。



これは、「言葉と身体の不一致です」

コミュニケーションは、言語の情報よりも、非言語の情報のやりとりのほうが圧倒的に多いのです。

とくに、不一致を起こしているときは、相手には身体の情報が伝わります。




身体で表現していることに、私たちは気づいていないことが多いです。





相手に本当に伝えたいことは何か。





ひと呼吸おいて、自分の身体で起こっていることに気づくと、「分かりました」以外の言葉を選んでいるかもしれません。

決意して「分かりました」と言いたいとき、自分の身体で起こっていることに気づくと、身体も一緒に「分かりました」と言えるかもしれません。その「分かりました」は、相手に伝わると思います。



この講座では、コミュニケーションの場面での「身体」に注目していきます。

受講生の方の体験からたくさんの気づきがあります。

これからも、このブログでご紹介していきたいと思います。