矢原加奈子オフィシャルブログ「矢原加奈子なのである。」Powered by Ameba-090605_0139~0001.jpg
寝酒で飲んだ梅酒。


そう、ニューボトルのはずがすっかり空っぽになっていた。


いつの間にそして誰がどのようにして奪っていたのか

はなはだ疑問であるがそんな事よりも事件である。


3日前から股から激痛が走るのだ。


ロストヴァージンでも感じなかった痛みが私を襲うのである。


最初は気のせいにしていたが何気なく昨日寺田奈美さんに

話してみるとそれはヘルペスではないか

病院に行くべきだと豪語するではないか。


何を言うか。


こんな痛みにはオロナインである。


病院なんか行かんでもオロナインがあれば大丈夫なのだ。


これまでそうして来たしこれからもずっとそれでよい。


それでよいのだがもしもヘルペスだと高熱が出てエラい事に

なるぞと奈美さんが言うので病院に行ってみる事にした。


高熱が出たらオロナインをどこに塗ったらいいか分らないからである。


奈美さんに紹介してもらった病院の薄暗い待合室で待つこと30分。


診察室に通されるとキダタローを愛想悪くした先生が

ふんぞり返って座っていた。


症状を告げると見てくれるというので

お腹のところにカーテンが引かれる例のあのイスに座る。


「う~ん、これはやはりヘルペスですな」


なんですと。


そんな病気にかかるようなまぐわいもしていないのに


ヘンなもん突っ込んでもいないのに


ただ稽古して本番を迎えて健気にがんばっていた私が

ヘルペスであると。


ヘルペスとはそういう人がかかる病気なのだろうか。


そんな事を考えていると先生が容赦なくカーテンを開け

ちょっと上から目線で症状を説明してくれた。


カーテンを開ける意味があるのかと思ったが

それは最後までなく、どうでもいい話の途中でジャッと締められた。


綿棒で細胞を取り検査にまわすのだがこれまた痛い。


痛がると


「今、細胞を採取しているんだから痛いのはあたりまえ!

がまんしなさい」


とかなり威圧的に怒られるた。


こっちだってそんな事分ってるど痛いもんは痛いんじゃ

と心の中で叫びながら必死に痛みを我慢した。


その後、子宮の入り口を見てみるとグイグイ指を入れられ

これまた痛いったりゃありゃしなく、もっとやさしくしてくれよと

思ったが言えずに聞かれた質問に律儀に答えた誠実な私である。


こんな実直な私がなぜこんな目にあわなければならないのか。


性病の神様に聞きたいくらいである。


誰かれかまわず遊んでいるならこんな罰は受けても仕方ない。

いくらでも懺悔しようではないか。

そんな事なく地道に清く正しく美しく生きている私なのに。


そんな事を考えていると先生が言う。


ヘルペスは持病みたいなものだから一生治らないものだと。


だから疲れが溜まったりすると出てきたりする。


あなたは初めて症状が出たわけではないと思う。

だってこれが初めてだったらこのくらいじゃすまないだろうから。


というがこんな事は初めてである。


冒頭に「気のせいにする」と書いたが

気のせいにして気のせいにしきった時があったのかもしれない。


しかしそれは無理である事が先生の話で判明する。


ヘルペスになると

ジーンズもはけない、歩く事も痛くて出来ないらしい。


そんな状態になっても気のせいに出来るほど私は強くない。


診察が終わりとりあえず1日5回も飲まなきゃいけない薬をもらう。


そして


「オロナインは塗らないで。この薬を塗って」


と軟膏を渡された。


その後、熱なんかまったくでないし

もらった軟膏を塗る前に痛みもなくなった。


つまりオロナインで治ったのである。


私は本当にヘルペスなのだろうか。


1週間後に結果が出るのでとても楽しみである。


そうこうしているとバイト先のパソコンがウイルスにやられたと

奥さんが大騒ぎしている。


今、私の周りにはウイルスが多発しているようだ。


ウイルスが多発しても誰かにうつしてしまう可能性はゼロなので

何の問題もないのであるが


それはそれで大問題なのではないかと今更ながら思う

なんてこったな夜なのである。