相談で最も多いのが生活困難。収入が減った。仕事がない。首を切られた。年金だけでは暮らせない。入院したら医療費が高くてたくわえも底をついた。などなど、21世紀ってこんなに暗かったのかとつくづく思う。


 仕事がなくなり、次の仕事も見つからない。家族中ストレスがたまって、いさかいが起こる。仕事があって収入があれば何もなくてすんだものも、些細なことでも口論になってしまう。これが続くと離婚。男性は一人になって、酒におぼれ、心までこわしてしまう。女性は子どもを抱えているが何とか必死に暮らしている。もちろん余裕はないが、子どもとの時間が救いになっている。数年がたち落ち着いた頃、男性の生活破綻が耳に入る。


 と、小説のような展開が実際起こっているのだった。