ずっと見たい!!と思っていて、予定を入れても入れても流れてしまっていたこの映画・・・
「エンディングノート」
知っていらっしゃる方もいると思います。
映画好きの方なら、去年の映画賞を受賞していることでも知られているかと・・・
簡単に言ってしまえば、
末期がんを宣告された、段取り命の男性が自分の最後の段取りをどうしたかを実の娘が撮影、制作した映画・・・
仕事、性格の癖って面白いというか恐ろしいというか・・・
この男性、宣告をされても会社の仕事のように、イベントのように自分の死に取り組む姿が見えました。
さっそく段取り、計画を立てようと動き始めます・・・
一番大変だろうと、まずは自分のお葬式の段取りから・・・
どんなお葬式にするか
誰に連絡をするか
どこを取りまとめの連絡先とするか
こんなことを自分で調べ上げ、資料をつくりPCに残して行きます。
後にPCから資料が消えてるとわかった時も、「ちゃんとプリントして残してあるから」と・・・さすがです。
しっかりと自分の死後のいろいろな残務処理についても考えていらっしゃって・・・
遺産の話
奥様への配慮
自動引き落としなどにしていた、料金とその手続き先の一覧
すごいなと思いました。
ガンと宣告されても、その事実と向き合う力、精神力・・・
その一方で、奥様が最初に不機嫌だった理由がよくわかる私です。
仕事だ、接待ゴルフだと家庭を顧みずにいて、やっとこれからっていう時に、自分だけさっさといなくなる・・・奥様の映像と共にこんなナレーションがありました。
この主人公の砂田さんは、元はある企業の役員さんでした。
そんなこともあって、余計に段取りが大事だったんだと思います。
私も総務に勤務していたころは、元役員が危ないっていう連絡が入ると、こそこそと葬儀の段取りが始まっていましたから・・・
砂田さんのエンディングノートは、お葬式を中心にした、相続に関するものが中心になってました。
エンディングノートは法的に効力のある「遺言」とは違いなんの効力もありません。
砂田さんの家族のように相続で争いにならないようなら、法的な効力ななくても家族に残す思いを伝えるには十分のものだと思います。
何をどう書いても自由ですし・・・
何を書いたらいいのかわからないと困るという方は、本屋さんにエンディングノートが沢山販売されていますので、自分で書きやすいもの、好きなものを選んで書いてみるのもお勧めです。
お葬式のお手伝いなどは何回もしていますが、まだ実際に臨終を迎える時に居合わせたことがない私です。
この映画では、臨終のときも音声だけですがあります。
ドラマではない、実際のその時を体験できたような気がします。
亡くなられたのは2009年の年末、この映画が公開されたのは2011年の9月です。
この映画の監督である御嬢さんもきっと父親の死と自分の心の中複雑な思いを、映画の編集をとおして昇華させたのではないかと思います。
ちょっと見にくいのですが、新聞に載った切り抜きが沢山映画館にありました~
この映画を見てからこのブログを書き上げるのに時間がかかってしまって、ブログUPするのをやめようかと思いましたが・・・
この映画のHPをのぞいたら、5月25日にDVDの発売が決まったそうです。
映画を観そびれてしまった方、もう一度見たい方・・・今度はDVDで見られます。
興味のある方は是非!
ハンカチとティッシュの用意を忘れずに~
私はあんなに自分の死ぬ時の段取りとれるでしょうか??
動けなくなるまでに3ヶ月あれば何とかしますから、神様よろしくお願いします!
ローズヒップ