生活保護と通り魔
貧困ビジネスの既得権益を批判するのは容易い。
しかし それを一掃した後 どのようにその人たちを救済するかの受け皿がなければ、また同じような商売に戻るだけではないか。
たとえば 刑務所から出た人に仕事がなければ、再犯して刑務所に戻ってしまうように。
心斎橋の通り魔は出所したばかりだったが 仕事がなく自殺したいと考えた。
公費の横領とも言える貧困ビジネスを改善しなければいけない事は分かるが、「駄目だ、悪い事をするな」 だけでは無理がある。
同じ公費の公共事業で巨額の利益を得る建築業界を嫉むのと同様に、だからと言って全てを無くせば良いと言うモノではない。
公共事業や生活保護を当てにする多くの人たちに どのような仕事を準備するのか。
あれもダメ これもダメ と追い込んでいるだけのために、そのような脱法的行為をせざるを得ないと言う面もあるだろう。
僻んで叩くだけでは 解決しない。
出所者が通り魔となってしまった 心斎橋の事件を見なければならないのだ。