政府とは
日本政府は破綻しない。
それは何故か、また同時に政府とは何かを考察したい。
まずは国民の負託を受けた法人であり、国民が生活していけるように様々な機能を有しているが、その機能の代表が軍事力だろう。
権力は強制する力、軍事力によって裏付けられる。
次に 国家は国土を有する。
国内法によって私有を認めるが 本来は全て国家のモノであり、例えば破綻を回避するため私有地を取り上げて他国へ売却する事も可能であろう。
通貨発行権がある。
このため自国通貨建て債務で破綻する事はなく、資金調達できない場合は通貨を発行すれば良い。
徴税権がある。
政府債務の返済の保証は通貨発行権のみならず、徴税権もその担保と考えられる。
政府は国民の生活に資する様々なサービスを提供し その対価として国民は納税しており、政府と国民は相互依存している。
政府の存在によって国民の生活が成り立ち支えられているならば、国民は納税して破綻を回避する。
さてでは国民に、または民間に自国政府を支えるだけの経済力がなければ、これは破綻に追い込まれる事になるであろう。
ところが日本の場合は大きな経済力、政府の負債を上回る貯蓄を有している為、破綻しない。
行政とは基本的にサービス業なのであり、非営利の業務を行うのだから赤字であっても何ら問題はなく 寧ろ当然とさえ言える。
民間企業は利益を稼ぐのが目的であり、政府は国民生活を支えるのが使命であって、政府を黒字にしたがために民間を赤字にしては国家の存続は危ぶまれるが、政府の赤字以上の黒字を民間が稼いでいるならば、それは政府も民間も共に本来の姿であると言える。
政府とは 国民生活を苦しめるのではなく援ける為に様々な機能を有している。