ハコモノが救う | xyavのくしゃくしゃブログ

ハコモノが救う

阪神大震災では多くのマンションが被害を受け その後も管理の混乱が長期化し、場合によれば今も決着のついていないマンションもあるかもしれない。


分譲では所有者に無断で建て替えや修繕を行う訳にはいかず、また所有者は同時に被災者である場合が多く それぞれの生活や経済事情も異なり意見の集約が難しい。


マンションは無くとも今回の震災でも被災住民の今後の意見集約の困難が予想される。


生活や経済事情は違うであろうし 復興に対する意見は恐らく千差万別だろう。


そして町の復興に対する方向性が見えなければ思い切った対策を講じる事もまた難しくなる。


住居だけでは勿論なく 田畑が海水で塩害に遭い農業も転換策を考えねばならないだろう。


漁業も港湾や船舶のハード面だけでなく例えば放射能などの風評の面もジワリと出るのかもしれない。


これらは住民や行政が一体となって進めるしかなく個々で解決のできない問題であり、同時に意見の纏め難い問題でもある。


住民の意見の集約には掛けられる時間が恐らく十分には無いことが予想され、そのツールとしてのネットの活用の可能性もあるのではないか。


阪神大震災では被災地が都市部であった為に被災者の数に比べ仮設住宅の数が十分でなく、かなり遠方に避難した住民への通信連絡が不十分だったという経験がある。


今回も遠方への集団避難なども行われているが当時と比べてネットの発達が今は顕著で この点もその役割へ期待ができ、可能な事へは何でも挑戦すれば良い。


思い切った施設の建設もアイデアを出せば良い。


例えば養老ホームではないがバリアフリーにした全世代向けの新型タウンなど如何だろうか。


これは昔のニュータウンの進化形で、焼け野原のようになってしまったのだから逆にこれを利用して思い切った開発が可能だろう。


ハコモノへの批判はあったが今避難所としているのは全国のハコモノであり、その活用価値はやはり大きいと認めざるを得ない。


今となればそれは全く不足しているとさえ言え、個人や民間では作れない施設を公共事業で作る事も絶対必要である。