東電会見は大本営発表 | xyavのくしゃくしゃブログ

東電会見は大本営発表

この無計画停電には日本中が振り回され、日本の停滞が世界同時株安を招くなら 世界中が振り回されているのだ。


確かに電力が不足しているのだから止めねば事故になるのは間違いないのだろう。


しかしいつどこを止めるのかが日本中の誰にも全く理解できない今の方法では ほとんど東電による国家独裁支配の出現と言って過言でない。


また原発を推進する東電に逆らえば困るのは国民だと言う恫喝停電でもある。


どこへいつどれくらいの電力供給を行うかは東電が決めるのだから何人も逆らう事は出来ず、戦時中の配給制と同じである。


そして東電の原発事故の記者発表はこれまた信頼の薄い戦時中の大本営発表を彷彿とさせると感じるのも全国、いや世界共通なのだ。


復興の為の絆、我慢が強調され 批判は生産的でない、との空気が声を上げる事を躊躇わせる事も 欲しがりません勝つまでは、つまり自由を奪う反民主的全体主義のにおいを感じてしまう。

 
官僚をして 最も官僚的組織、と言わしめる東電には九分割前の電力の国家管理体制が脈々と時間時代経過の 「停止」 している如く受け継がれているのだろう。


構造改革の推進で電力の独占を打破すべく 分割以後初の画期的な発電の自由化は行われ多くの大企業が発電能力を開発したのだが、供給については独占が守られたままである。


これによって売り上げ規模5兆円と言う世界屈指のエネルギー企業に巨額の利益が独占されたが その責任の重さの自覚がどれくらいあるのだろうか。


この事故で東電は日本の暗部 癌として世界が注目してしまっているなか、逆風が強まるほどに組織維持に奔走する官僚体質そのものの姿を見せつけられている思いである。