米国 不法移民問題
オバマ大統領が抱える様々な課題のひとつ。
米国はこれまで寛容に移民を受け入れる事で発展してきた建国以来の歴史を持つ。
移民は労働力となり消費者となって経済を引っ張ってきた。
まさに発展をもたらす打ち出の小槌だった。
しかし貧すれば鈍する。
失業率が上昇し雇用を奪われ仕事を失った国民は 当然安い労働力の流入を拒み政府に対策を迫る。
失業者の増加で消費が冷え込み 景気が低迷して将来不安に苛まれる。
世界最大純負債経常赤字国の悲しさは ギリシャ同様、財政赤字は海外へ返済せねばならない。
これを受け取るのは純資産経常黒字国日本である。
米国での国債発行の増加は同時に将来の増税に繋がり、有権者は政府を批判し怯える。
移民を失えば発展のエンジンはなく、残されたものは政府への批判と巨額の借金。
大統領の苦悩は続く。