ロマと優生学 | 空白の瞬間

ロマと優生学

今日は溜め込んでた記事を一気に3つアップします!


まず始まりは「ロマ」を調べようと思ったのね。
『十戒』の記事のコメントにロマ研究もしてみるといいよって助言いただいて。
「ロマ」ってなんだ?と思ったけど、ジプシーのことなのね。
あたしもジプシーは気になってたんだよ!調べようと思ってたんだよ!
スペインに行った時に見たフラメンコを踊ってたのがジプシーなんだよね。
添乗員さんの話を聞いててジプシーってものにちょっと興味があって。
「ここの人たちは観光客相手に儲けてるからいい暮らしをしてるけど
ジプシー区域のここら辺は治安が悪すぎて
本当は観光客が来るような場所じゃないんですよ」って言ってたんだ。
で、Wiki読んだらすごい面白いじゃないか、と。

簡潔に説明すると、ロマっていうのはインドからやってきた移動民族で
どこへ行ってもよそ者扱いをされる肩身の狭い人たち。
だから色んな国の言葉で彼らを呼ぶ名称が存在してるんだけど
彼等自身はロマだと自称しているという。

最初にロマだと言い出したのは
14世紀から19世紀に現代のルーマニアに当たる地域で奴隷とされた集団で
ルーマニア語に影響を受けたヴラハ系方言ってやつなんじゃないかという説が濃厚。
ねえねえねえねえ
それって『古のルーマニア』に関係あったりする(; ・`д・´)!?
マリスのインディーズ時代のライヴ映像の最初にある
YU~KIちゃんがMana様の首にかぶりついて吸血するあの劇のこと。



儀式によって伯爵を蘇らせて、目覚めた吸血鬼が血を求めたのね。
で、血を吸われたMana様はGacktによって目を覚ます。
Gacktも闇の住人的な位置づけだったのか?
むしろこれは『Syunikiss』とか
『届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…』のPV的な!?
目を覚ました彼女はもう昔の面影はなく…状態なのかしら。

ナプスがある以上関連性が見つかってもおかしくないんだけど
いかんせんラヴソング的な歌詞が緊張感をなくすし(笑)
ナプスがアンコだったことを思うと
Voyageへのリンクよりmerveillesの序章としての方が強い気もしたり。
でもナプスはVoyageに収録されてる曲だもんなあ。
あれだけ1つナチスっていうのも違和感あるし
きっと全体を通して一貫性のある設定になってる筈なんだけど
マリスは煌びやか過ぎて悲劇も悲劇に見えないから想像力が働かないww
ライヴ映像見てるとハァハァ&pgrして読解どころじゃないし(ノ∀`)
みどづらのMana様の三つ編みがダサすぎてたまらん_| ̄|○ノシ

暴走したいのをこらえてちょっと話戻すと(笑)
デルニエールの衣装って皆仮面つけてるじゃん?
仮面と言えばヴェネツィアを思い出すんだけど
Voyageの前に出してるGackt参加の初シングル『麗しき仮面の招待状』からも
それが舞踏会だってことが分かる。
舞踏会においての仮面って身分を隠して楽しむ為のアイテムで
人種も階級も気にせず、家柄に縛られることからの解放なんだよね。
まぁドレスとか仮面の装飾である程度の差はわかりそうだけど。
だから当時のマリスでは「身分」っていう点は重要なのかも。

ちなみに仮面のことをMASKとも言う。
DIRにはその名の曲名あるよね。
しかもその曲にはヒトラーの肉声が使われているという話。

インドからの移動と言うと、エジプトからの移動…で出エジプト記に繋がるし
その移動こそが『Voyage』なんじゃないか?と思った。
って安易に言うとまた友に突っ込まれそうだけどww
「飛鳥の凄いところは1度見ただけで真意を掴めるとこだけど
 自分の知ってる情報の中ですぐ結論を出そうとするのが甘い」
みたいなことを言われたばっかなんだよねwwwww
おっしゃる通り鋭いご指摘ですけど(ノ∀`)

で、ロマもまた差別の対象であり、ナチスのホロコーストを受けている。
ユダヤ人とロマはイコールではないみたいだけど
限りなく似ていて、一時期は同化する考えも見られたとか。
ホロコースト後の補償に関してはユダヤ人よりも扱いが悪いらしく
「ホロコーストで大量虐殺の的になったのはユダヤ人だけじゃない」
と知るには十分な材料。
ユダヤに関してもまだ調べつくす程知れていないので終わりには出来ないけど
並行してロマも触れていこうかな。

あたしがジプシーにフラメンコで触れたように
ジプシー音楽というジャンルがある。
そこでふと大道芸を思い出した。
パントマイムとかって外国人がよく街中で披露して
小金を稼いでるっていうイメージがあるけど
よく考えたらそれって「お恵み待ち」の乞食が効率的に稼ぐ方法のように思えた。
フラメンコも手品とかを含む大道芸もしかり。
ただ1日中座って同情待ちよりも、ちょっとでも芸して人目を引いて、快くお金を貰える。
しかも大道芸は無言で魅せるもの。
言葉の壁…つまり人種の壁が軽減されるコミュニケーション。
移動民族が商売をするのには適している。

旅芸人という点で言えば、サーカスもまさにそれ。
ライオンの火の輪くぐりだったり、ピエロの喜劇だったり
玉乗り、空中ブランコ、綱渡り…など
それは命がけのパフォーマンスや指差して笑われる対象になることで
生計を成り立たせている人たち。
勿論そのクオリティの高さに憧れる人だっているけど
普通なら自分はやりたくない、高見の見物でいたいもの。
ダンボを思い出すと話が早いんだけど
「奇形」を見世物にするのもまたサーカスなんだよね。
こぢの著書『十六夜の月』はそんな奇形の見世物小屋のお話だった。

レビュー記事書いてないけど先日見た『ブリキの太鼓』っていう映画も
そんな奇形の人間たちがナチスSSのお気に入りとして余興に使われていた通り
必死に生きる術として存在していたものなんだなぁと。

ん?サーカスと言えばマリスもサーカスやってるじゃん!
雑誌の中だけだけど「イルチルコストラーノ」!!
Gacktが何役も声優やって、マリスがサーカス団のやつ。



…って思い出したけど、その先まとめられないwww

そんな生命力とは裏腹に「優生学」というものがある。
優生学とは長いスパンでの人種改良のこと。
社会の成員として「不適」とされる人種(人種・国籍・宗教・性癖など)に対し
強制的に不妊治療をしたり、生まれた子供を殺害する。

今読んでる本『砂のゲーム~ぼくと弟のホロコースト~』にも
その話が書いてあったんだけど
子供向けの非説明的な本だからそれが優生学を意味するってことに
さっき気がついて面白いなと思った。
自分がユダヤ人かどうかは知らないけど
生まれた時に割礼を受けているから
皆の前で裸になるとそれが一目瞭然で苦痛だったっていう描写。

ヒトラーがドイツ人(アーリア系)を最も優秀な民族だと考えていたのは知ってたけど
「不適」の排除だけじゃなく「適当」であるドイツ人同士も
強制的に結婚させて子作りをさせていたらしい。
ヒトラーほんとやることパネエな。
「諦めればあっという間で好きになれるでしょう」っていう
PIERROTの『不謹慎な恋』が浮かんだけど
そんなに具体的な描写ないしあんま関係ないかなー。

あとこれ面白かったんだけど(と言ったらそれこそ不謹慎だが)
現代では生まれる前に羊水診断とかで
出生前にその異常を発見できるようになってるらしいんだよね。
この場合、奇形児を産むか殺すかという問題は未だに論争が続いていて
優生学はまだ決して過去のものではないという。
DIRの『mazohyst of decadance』なんかこれに関係してませんかね。
あのPV(軽い気持ちで見ると後悔するくらいグロイよ)って
なんであそこまでお腹大きくなってから中絶するのかっていう疑問があったんだよね。
単純に育てられるかどうかの葛藤であそこまで放置するのは、なんとなく不自然な気がして。
あれだけお腹ぽっこりしたらもう産む覚悟決まるんじゃないかと思うんだよね。
でも殺しちゃうってうのは、奇形児だと分かったから…という理由なら納得いくなあと。

んでこの優生学をナチスは安楽死計画として扱っていたんだけど
その名称が「T4(テーフィア)作戦」っていうんだよね。
Gacktの『4th...』ってこれに関係してたりしないのかな。
確か雑誌で「force」にもかけてるって言ってたと記憶してるんだけど
forceって軍隊って意味で、Rebirthが軍服着てるから違和感なく納得して終わりがちだけど
なんで4の数字を持ってきたかっていうのは説明がつかない。
(その雑誌どこにあるかわかんないから4の説明してたなら誰か教えて下さいww)
「forced」にすると「強制的」「不自然な」って意味にもなるんだよね。
ま、安易な発想でしかないんですが。