「発達障害児はギフテッド」
そんな記述をよく見かけるようになりました。
ギフテッドって言ったってさ、あれでしょ？
一つの事に集中して、特化した能力でしょ？
数字の羅列を覚えられるとか
聴覚が抜群で色々聞き分けられるとか
そういうやつでしょ？
でもって、それって大抵アスペとか
高機能自閉症とか
つまり
知的な遅れがない人達でしょ？
うち、知的障害児だもん。
そういうの、ないもん。
ずっと、そう思ってきました。
でも最近、立て続けに人から言われる機会があったんです。
「あの子達は天才だよ」
「常識の枠を破って世界を創る子達だよ」
正直、
またか・・・
慰めようとしてくれてるのかもしれないけど
うち、関係ないって・・・
と思いました。
でもこんな話を聞いたんです。
とある方がタクシーに乗ろうとした時、
お子さん達が騒ぎまくってなかなか乗れなかったんだそうです。
彼らをなだめつつ運転手さんに
「すいません、子供達が言う事聞いてくれなくて・・・」
と言ったところ運転手さんが
「よかったじゃないですか」
と一言。
「だって、あなたのいう事を聞いていたら
あなた以上になれないじゃないですか」
と。
あなた以上になれない
その言葉に、私はもの凄い衝撃を受けました。
あなた以上になれないという事は。
本当は親以上の力をもっているのに
発揮できない、という意味だね？
つまり運転手さんは前提として
子供達の能力は無限大、と思ったわけだね？
どこの誰とか、何ができるとかは関係なく。
（だって知らない子供ですものね）
この「前提」のチカラ。
そうだった。
うっかり、忘れてた。
言うなれば、よく例えられる
「ダイヤの原石」ってやつでしょうか。
光る泥団子でもいいかしら？
とにかく渡された物が磨けば「光る」と
あらかじめ言われれば
そう知っていれば
必死で磨きますよね。
どうやったら光るのか、どこまで光るのか
そりゃ夢中になってやると思います。
たとえそれが偽物だとしても
光ると「本人が思っていれば」
色々試行錯誤するでしょう。
そうしているうちに本当に光ってくるかもしれません。
または別の驚きがあるかもしれません。
けれども本当は光るのに
「どうせダメだけどね」
と言って渡されたら？
一応やってみるけど
まぁ適当でいいかぁ・・・とならないですか？
あるいはほったらかしにするかもしれませんね。
本当は光るのに。
勿体ない。
要は磨く本人が光ると
「思っている」か「思っていない」かの差で
結果は全く違ってくるということです。
この話を聞いた時、私は
発達障害関係の情報はずいぶん増えたけど
でも、うちは知的もあるから・・・
と「ムダではないにしても、難しいよね」
と思っていたなと感じました。
けれども立て続けに言われたこの言葉。
この子達は天才だよ
世界を変えていくのは
こういう子達だよ
ええ～っ、と思いつつも
何度も言われると
「そうかもしれない」
と思えてくるから不思議です。
もし長男坊が天才ならば。
そう無条件に思える要素があるならば。
それは一体何だろう？
正直今は「コレだ」というのは
分からないのですが
強いて言うならば。
「運の強さ」
・・・思い込みの極みみたいな答えですが
（爆笑）。
でも、私は本気で思っています。
彼の周りにはその時に必要な
良き協力者が現れると。
だから天下一品の
愛想のよさを持ってるんだろうな。
では何故運が強いのか？
それはズバリ。
私の子供だから（爆笑）。
私もまた、運がいいと思ってるんです。
障害児の親になって一時期は凹みましたが
性懲りもなくまた復活（笑）。
だから、きっと、大丈夫。
長男だけでなくペコ嬢も、ダンナも。
こんな何の根拠もない自信ですが
このブログに訪問していただいた方にも伝わるといいなと思ってます。
