お正月の恒例行事・・一月三日の東儀秀樹さんのコンサートに行った。
一月三日 午後 東京国際フォーラムC にて。
これを観ないと、新年が来た気がしない!とファンに
言わしめている、東儀さんの恒例コンサート。
伝統的な雅楽が一部で、二部が東儀さんのオリジナル。
一部
「春香」(はるか)
「平調音取」(ひょうじょうのねとり)~管弦~
「三臺塩急」(さんだいのきゅう)~管弦~
「一声」(いっせい)~朗詠
「長慶子」(ちょうげいし)~舞~
幕が開くと、平安貴族の屋敷らしき設え。頭上には桜の枝。
横手にも、桜の木。そして奥には、冴え冴えとした満月。
まだ、夜の帳が深い中、集った平安貴族が管弦の宴をしている。
宴は興を深めていき、やがて、歌、そして舞となる。
やがて、しらじらと夜が明けていき、小鳥の声が聞こえてくる。
夢幻の世界。
~休憩~
二部
「時ヲ旅スル」
「蒼き海の道」
「Happy Skip」
「枯葉」
「微笑みの空」
「誰もねてはならぬ」
「New Asia」
アンコール
「春色彩華」
MCは、いつもの通り、雅楽、楽器の笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、
龍笛(りゅうてき)についての説明。そして活動報告。
ドラマ「ミスター・ブレイン」に出演した話。
そして、音楽が国境を超え、人と人とを結びつける、
そういう素晴らしい事に携わっている幸せと責任について。
さて、2部には、素晴らしいゲストが登場した。
東儀秀樹+BAO で活躍した二胡のツァオ・レイさんである。
BAOは、楽器の演奏において、中国の超絶技巧の持ち主で
なおかつ、イケメンを集めた6人編成のグループで
東儀さんと活動して、「春色彩華」などのCD、DVDがある。
- 春色彩華/TOGI+BAO
- ¥3,000
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メンバー皆、美貌なのだけど、特にこのツァオ・レイさんは
甘いマスクとしなやかな体の動き、そして、二胡を操る手!
そのセクシーな動きで、女性ファンを虜にしていた。
タンゴを踊りながら、演奏する、黒猫のような妖艶さ。
二胡弾きに若い娘を近づけてはならない。身も心も持ってかれて
帰ってこられなくなる・・・というのが、まさにこの方。
そして、この方が、その技術で何でも弾いてしまうのを見ていると
「単純な構造のものが、一番強くて、汎用性がある」という、これは
メカで言われている事なんだけど、そういう事を強く思う。
西洋の楽器みたいに細分化しなくても、これで何でも表現できる
じゃないか。。といいう気になってくる。
http://video.nifty.com/cs/catalog/video_metadata/catalog_100110273174_1.htm
その方が登場して、そして、感動的な「蒼き海の道」
バックには、海と波が写り、様々な文物がシルクロードを
伝来してきた、そのひろがりと時の流れが感じられる。
次の「Happy Skip」は、東儀さんが、自分のお子さんの歩く様子
を見ていたら、浮かんだという曲。
東儀さんは、家庭の匂いが一切、しないクールなイメージの
方だったんだけど、パンフレットにも、膝に抱いたお子さんと
一緒に楽器を演奏している写真が載っている。
今までにない、柔らかな笑顔の東儀さんを見る事ができる。
そして「誰もねてはならぬ」・・・このオペラを笙と二胡で演奏してしまう!!
その迫力。。感動的だった。
「New Asia」で、音楽に国境はないと、楽しみながら伝え、
アンコールは総立ちの中、終了。
名残惜しい中で、ホールの階段を下りると、恒例の「五円玉」プレゼント。
銭洗い弁天で、ご利益をつけてきたという、毎年の心尽くしだ。
ありがたく、頂いて、今年が無事に行きますよう祈った。