図書館戦争
刊行当時に原作を読んだとき
自分のなかで動き出した
堂上を、小牧を,郁を
そのイメージを体現する俳優は思いつかなかったから
実写しないで欲しいと願っていたので~
コミックもTVアニメも劇場版アニメも
一切観ていないのです
原作シリーズのファンとしての感想です
ダ・ビンチでのファン投票で仮想配役の1位だったという
岡田准一と榮倉奈々
堂上と郁は
この二人だから描きだせた
映画版“図書館戦争”だったと思います~
“のぼうの城”でも
伸び伸びとした作り過ぎない演技が
野村萬斎ら芸達者な共演者のなかで
絶妙のバランスをとっていましたが
この作品でもピュアで真っ直ぐな感じが発揮されてました
顔は覚えていないけど
頭を撫でてくれたその手の感触は覚えている
有川作品では“空飛ぶ広報室”でも
頭を撫でるシーンが出て来ます~
小牧はもっとインテリっぽい感じ~とイメージしてましたが
岡田堂上がキリリと硬派なので
田中小牧の柔らかさと笑顔がぴったり~
小牧と毬江ちゃんとのエピソードを
描くことはきないとアニメ化の最初で言われたと
有川さんは語っていましたが
映画でも無理なのでしょうか・・・
これは外せない物語なのに残念です
映像できないという制約は
これももしかしたら検閲といえるのかもしれないですね
田中圭
ひたむきさ,真面目さを根っこにもつ俳優さんだと思います~
岡田君は
文句なく堂上でした~
原作で繰返される特徴のある台詞の言葉遣いが
岡田君が喋るとすーっと沁みてくる
血が通うってこういうことかもしれません~
真っ直ぐな視線
“天地明察”でも
意思を秘めた眼差しが印象的でしたが~
そんな強さが
郁を思うと切ない眼差しになる岡田堂上
“永遠の0”
“蜩ノ記”
NHK大河“軍師官兵衛”と
作品が続く岡田君ですが
楽しみな俳優です~
この頃はパンフレットを購入しない私と夫ですが
別の映画を観に行ってやっぱり買ってしまいました~☆
(読み応えありました~)
図書館の撮影地は幾つかあって
イメージとなっているこの図書館部分
これは新潟県十日町市にある十日町情報館だと知ってびっくり!
冒頭で本が焼かれる場面や
最後の方で閉鎖された書店の床に散らばるたくさんの本の描写には
さすがに胸が痛みました
焼かれる図書は落丁本等で
床に散らばらせた本の上を
やはり踏んで歩くことが躊躇われて
空いている床を探して歩いたスタッフの方達は
腰痛になったそうです
稲嶺司令は
私の中では古いところでは中村伸郎か山本学
今回出演している石坂浩二でも良いと思っていました
なぜ石坂稲嶺ではないのだろうと不思議だったのですが
それは映画の中で語られます
もちろん稲嶺司令のエピソードは
石坂さん演じる新しいキャラクターに引き継がれています
原作者の有川さんが
亡くなくなった児玉清さんをイメージして稲嶺司令を書かれたことを
小説の文庫版あとがきの児玉さんとの対談のなかで語られていますが
(単行本には掲載されていない,この対談読みたさに
文庫買った私です~)
映画の制作サイドは配慮してくださったんですね
戦闘シーンが冗長すぎる嫌いはあっても
原作にちりばめられたエピソード全てを
上映時間という限られた時間のなかで
全て網羅できない映画の世界では
仕方のないことかもしれません
そんな中でも郁の面接シーンは
しっかりと描いてくださっていて嬉しかったです
最後のシーンの岡田堂上の肉弾戦は
岡田堂上だからこその緊迫のシーン
外国映画なみのアクションシーンとなってます
アクションも叙情的なものも演じられる俳優となり
岡田准一が出演しているから観てみたい
そんな俳優になったんですね
幼い頃最初に好きになったアイドルが
岡田君だったchammireは
“私ってアーティストの見る目あるでしょう~”と~^^