天竜浜名湖鉄道ヘルシーウォーク 静岡県掛川市「和田岡古墳群」を巡る旅 | 写真旅・お城巡り旅

写真旅・お城巡り旅

全国のお城巡り、歴史探訪、アウトドア、写真とともに、見どころ感じたことを綴ります。

今日(10月22日)は静岡県西部地域を走るローカル鉄道天竜浜名湖鉄道のヘルシーウォーク「国史跡指定!和田岡古墳群めぐり」に参加して、ローカル線の旅+ウォーキング+歴史巡りの三点セットを楽しんできました。

まずはJRに隣接する天竜浜名湖鉄道掛川駅で列車に乗ります。

 

1両編成のディーゼル車両、掛川駅から5駅目の細谷駅で下車、ウォーキングに出発です。

 

この辺りは「田園滑走路」と呼ばれ、田園の中、2.3キロのまっすぐな道路と線路が続きます。

 

出発から約1.5キロで第一チェックポイント八王子神社。

ひっそりとした小さな神社です。

 

第2ポイントは200mほど先の春林院。1935年に開創、遠州三十三観音霊場第4番札所です。

本堂と子安観音です。

 

この春林院の裏山に和田岡古墳群の一番目「春林院古墳」があります。

ここから和田岡古墳群が始まるのですが、この古墳群は5世紀前後に築造されたこの地方の豪族の古墳の総称で、原野谷川が形成した河岸段丘の南北約2.5キロメートル、東西約1キロメートルの範囲の中に、前方後円墳4基、円墳16基、方墳3基が確認されています。今日はその中の国の史跡指定を受けた5つの古墳を巡ります

 

「春林院古墳」は直径は30mほどの円墳で、出土品から5世紀前半に築造された首長の墓と考えらていて、埴輪の破片や壺が出土しています。

 

500mほど茶畑の間を進みます。秋の風が心地よいです。

 

次の古墳「吉岡大塚古墳」が見えてきます。

前方部が西を向く前方後円墳で、和田岡古墳群の中では3番目に大きな古墳、5世紀中頃に築造された首長の墓と推定されています。

茶畑の中、はっきりときれいな前方後円墳が確認されます。

 

1.5kmほど茶畑の中をさらに進むと「行人塚古墳」。

西南西に前方部を向けた50mほどの前方後円墳、行人塚の名は、行人が生きながら埋葬されて入定したという伝承に基づくと言われています。
古墳は円墳のところがはっきりと確認できますが、前方部は畑になっています。

 

そのすぐ近くに次の「瓢塚古墳」。

前方部を南南西に向ける60mほどの前方後円墳、5世紀前半に築造された首長の墓と考えられています。一部崩れていますが古墳の形がよくわかります。

 

そこから1.5㎞ほど歩いたところにあるのが今日最後の古墳「各和金塚古墳」。

前方部南南東に向ける前方後円墳で、後円部の大きさにくらべ前方部がきわめて短いという特徴があります。全長66mと和田岡古墳群の中で最大の古墳です。5世紀初頭に造られた首長の墓です。林の中ですが形はよくわかります。

 

田園と茶畑の中を3㎞弱歩くとゴールの桜木駅に着きます。

秋の澄んだ空気の中、全長約8㎞2時間半ほどの楽しいハイキングでした。

 

桜木駅から掛川駅に戻ったら駅の南口(新幹線側)にある「パンの郷」に行きましょう。

ここのメロンパンは生地に掛川の名産メロンの果汁が練りこんであり、メロン果汁入りクリームも中に入っています。とってもおいしいですよ。パン購入者にはコーヒー無料サービスもあります。ぜひ寄ってみてください。