山口県岩国市の山陽自動車道玖珂―岩国インターチェンジ(IC)間上り線で23日夜、軽自動車が逆走し、運転していた岩国市本郷町本郷、無職増野義雄さん(82)が死亡した。

 警察庁によると、高速道路の逆走事故は2009年に16件(前年比1件増)起きており死亡者は4人(同3人増)。うち10件は65歳以上の高齢ドライバーによる事故だった。東日本・西日本高速道路によると、事故に至らなかったケースも含めると、逆走は08年に701件(同5件増)発生している。

 西日本高速道路によると、高速道路に入る際、インターチェンジ(IC)の料金所通過後にある分岐で、目的地とは違う進入路に入ってしまい、引き返してくるケースが42%と最も多い。さらに本線上まで入ってから目的地とは違う方向に走っていることに気付き、Uターンして逆走したのが36%と続く。サービスエリア(SA)やパーキングエリアで、入り口から本線に逆戻りするケースも22%ある。

 同社によると、逆走事故の47・7%は65歳以上の高齢ドライバーが占め、一般の交通事故で高齢者が占める割合(4・8%)を大幅に上回っているのも特徴だ。ほとんどの場合、勘違いや不注意が原因だという。

 鹿児島市の指宿スカイラインでは今年1月7日、IC付近を逆走した男性(82)の乗用車が2台の乗用車と相次いで衝突、男性は死亡、4人が重軽傷を負った。同18日には、熊本県氷川町の九州自動車道で、軽自動車の78歳女性がSAから本線を約13キロ逆走。女性は高速道を運転している認識すらなかったという。

 逆走事故の多発を受け、西日本高速道路では、管内のICやサービスエリアの出入り口などに約430基のセンサーを設置、逆走を感知すると表示板に「逆走もどれ」などの警告が表示される。また自動車メーカーと連携し、逆走すると車内に音声で警告を出すカーナビゲーションシステムなどの開発も進めている。

 同社の担当者は「道路の安全対策などの整備は進めているが、一番の防止策はドライバー自身が注意を怠らないこと」と話している。

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