昨年11月に81歳で死去した文化功労者で日本画家の岩澤重夫氏が病床に伏す直前まで描き続け、遺作となった京都市北区の金閣寺(鹿苑寺)客殿のふすま絵などの障壁画計63面が26日、報道陣に公開された。

 障壁画は3部屋にわたり、うねる波から昇る朝日や、繊細かつ大胆に描かれた紅白梅が目を引く「写実の梅」の部屋や、古木の桜と若い桜が金箔(きんぱく)とプラチナ箔で表現された「抽象の桜」の部屋などがある。

 岩澤氏は大分県日田市出身。金閣寺の有馬頼底住職(77)が少年時代、同市の岳林寺で過ごし、その後京都で親交を持ったのを縁に平成16年に制作を依頼。岩澤氏は5年がかりで亡くなる約2カ月前に完成させた。

 岩澤氏の長男で、現代美術家の有径(ありみち)さん(52)は「お寺に残していただけることで、みなさまの目にも永遠に残ります」と話した。9月から京都などの百貨店で一般公開される。

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