春、突然の雨の様に。 | 緋ノ響馨

緋ノ響馨

実話綴の緋と演技性の獣,響.

想いばかりが氾濫し 

只々涙が溢れ
伝わる事の無いこの「熱」は溜息となってこの胸に刻み込まれる

儚い恋は風邪の症状にも似て悪化するばかり …


鮮やかに失墜

増々心は深く罅割れて
(貴方の声で殺られてみたいだけ…)


太陽の様 眩しいその笑顔
空白の時が埋まる

存在の意味を知る

「約束」
貴方はそっと答え … そして崩れ出した
脳裏に浮かばせ望んだ夢は 崩壊するまで…

壊れそうで

あまりに遠く けれども大切な…
「貴方だけが」


例え聴こえなくても

例え逢えなくても
髪が。

指先が。

歌声が愛おしくて。 


そして私は貴方の優しさに殺られ、結果、堕落した。

1998.4.20