憂鬱な月。 | 緋ノ響馨

緋ノ響馨

実話綴の緋と演技性の獣,響.

声だけは聞こえる 何も聞こえなかったのに

「私は貴方と生きていますか」
これまでの全て 無ければ良かったと言うのなら
この鼓動が 脈が 偽物であって欲しいと願った

街を歩く人はみな無表情

孤独 憂鬱 愛情飢餓

同じ眼をして生きるようになってしまった
この世界と私を結びつけるものなんて
何も無いのかもしれないと

空の上には何がある?
それは貴方に触れるのとでは どちらが遠い?

1999.9.1