高レベル放射性廃棄物:地層処分、安全性に懸念 放射能、1000年後地上に
◇地震、隆起で甚大な被害も
日本原燃(青森県六ケ所村)の使用済み核燃料再処理工場が実質稼働したことから、来年にもウランやプルトニウムとともに、高レベル放射性廃棄物である「ガラス固化体」が大量に生み出される。
強い放射能と熱を出す核分裂生成物(死の灰)をステンレス容器に詰めたもので、地中深く埋める地層処分が計画されている。
しかし、1000年後とはいえ将来的には放射能が地上にしみ出す可能性があり、環境への影響を懸念する声も出ている。【中村牧生】
■地下に10万年
ガラス固化体に人が近づけば数秒で致死量の放射線を浴びる。このため10万年以上は人から遠ざける必要がある。
地層処分はガラス固化体を深さ300メートル以上の地下に埋め、10万年以上にわたって岩盤が放射能を閉じ込めてくれることを期待する方法だ。
六ケ所村の再処理工場が本格操業すると、ガラス固化体は年間で約1000本、40年間で約4万本が作られる予定。これとは別に日本が再処理を委託した英仏からの返還分2200本もある。
核燃料サイクル開発機構(現・日本原子力研究開発機構)が「地層処分は技術的信頼性がある」と報告したのを受け、国は00年に法律を整備して実施を決定。国の認可で設立された「原子力発電環境整備機構」が実施を目指し、全国から処分候補地を公募している。
再処理工場からアメリシウムなど超ウラン元素(TRU)を含む放射性廃棄物もドラム缶で年間8800本出るが、これもガラス固化体と一緒に「併置処分」する検討が進んでいる。
■水溶性物質も
ガラス固化体は30-50年は地上で貯蔵し、放射能と崩壊熱の減少を待ってから地中に埋める。地中では周囲を金属製の壁(オーバーパック、厚さ約19センチ)と粘土(同約70センチ)で二重に囲む。この「人工バリア」に加え、安定した地質という「天然バリア」で、放射能を長い間、人の生活環境から隔離する。
オーバーパックの耐用年数は1000年程度で、それ以降は地下水が浸透して放射能の一部が地上に到達することが予想される。
それでも原研機構・地層処分研究開発部門の梅木博之・研究主席は「地上にしみ出す放射能のピークは80万年後と予測され、レベルも自然界の放射線の100分の1以下。TRU廃棄物も数百メートル離しておけば併置処分しても問題にならない」と話す。
しかし、報告書を詳細に検討した神奈川工科大の藤村陽・助教授(物理化学)は「非常に極端な場合として、1000年以前に地震が直撃してオーバーパックが割れ、その断層を地下水が上昇して放射性物質が地上に漏れる可能性を考える必要がある。
またTRU廃棄物にはヨウ素129など水溶性の放射性物質が含まれ、地上への影響はガラス固化体より大きい。甘く見ない方がいい」と指摘する。
■場所選定難しく
さらに地震などで地層が隆起し、万が一にも地上にガラス固化体やTRU廃棄物が出てきたら被害は甚大となる。このため処分場は10万年間で300メートル以上隆起しないことが選定条件とされるが、
地震学者からは「10万年間も安定な地層は日本のどこかにあるかもしれないが、事前の調査で選定するのは無理」との意見もある。
地層処分の場所が決まり、埋め立てが開始されるのは早くても60年ごろとされる。候補地の立候補受け付けは02年末から始まっているが、いまだに手を挙げた自治体はない。
(毎日新聞 2006/05/22)
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核燃料輸送車の危険性
そして核燃料輸送車の荷台は、近寄れば放射線測定器の針が
したがって高速道路のパーキングエリアなどで、核燃料輸送車の隣に
放射性廃棄物の綱渡り「原発は閉鎖を余儀なくされる。
12年後には使用済み核燃料を貯蔵する場所がなくなる」
使用済み核燃料1トンで容器1個分としており、事故前に54基の原発から年間1000トンの使用済み核燃料が発生していたことからすると、 計算上はあと4年分以下のスペースしかない。
アルスター大学生物医学部客員教授のクリス・バスビー氏は
「受け入れ可能な解決策のない非常に大きな問題だ。
放射性廃棄物は毎年増える」と指摘した。
http://202.217.72.80/jpnx02/e/ba22bf24d25def7e1ff26c658a26008f
まわりを被曝させかねない。
10万CPMを超えて、計測不可能な住民がいるという現実。
南相馬の、大きな病院の医師。
原発爆発から1週間以内に診察したなかに、
10万cpmを大幅に超える患者5人(同市小高区)がいたとのことです。
計測器が振り切れ、計りきれなかったレベルだそうです。
この医師は「あの数値はいわる原発症になる水準で、
近くにいる人にも影響がでるだろう」と言及しています。
この患者たちは、その後行方がわからない
http://blog.goo.ne.jp/jpnx02/e/513180b749ed9b0f6b696711447181ae
【今日の一言投稿】 Yahoo!みぽりんのブログ
「ひとこと」より
<大間原発建設 建設の無期限凍結を求める動き>東日本大震災の影響で建設が休止している電源開発(Jパワー)の大間原発(青森県)について、津軽海峡を挟んで対岸にある北海道函館市が、福島原発事故を受け建設の無期限凍結を求める動きを強めている。http://yahoo.jp/p3mxE0
03/15
<燃料が入っている限り再臨界の危険性がある 原発作業員『収束』などあり得ない>無人となった大熊町の光景を見てむなしくなる。町内では除染作業が始まった。しかし、帰郷のめどは全く立っていない。「再臨界の危険のあるところに誰が帰るのか」 http://yahoo.jp/XuNG9B 03/15
<放射性物質:ダム底の泥に 雨で川へ流れ濃縮か 福島(このダムの下流の水を飲用に使うのは問題ないと。酷い)>蓬萊ダムの泥は1平方メートル当たり約3000キロベクレルで、原発から半径20キロ圏内の警戒区域内の土壌汚染濃度に相当した。 http://yahoo.jp/6_zQWE 03/15
<福島県内 ロッカーの上やカーペットなど、数万cpm検出(除染は「室内」想定せず、放置)>「室内の汚染は相当ある」「換気扇や窓の隙間など、外気に通じる部分があれば必ず放射性物質は入っている。放置すれば内部被ばくの恐れがある」 http://yahoo.jp/ZxrCG2 03/15
<チェルノブイリから学ぶ 福島でウクライナの研究対策理解>チェルノブイリ原発事故後の研究結果から、「放射性物質の人体への影響は、約90パーセントが内部被ばくによるもの」「汚染された地域では、作物だけでなく土にも注意を払う必要がある」 http://yahoo.jp/KUhVbp 03/15
<東海第二 低濃度の冷却水 配管から漏れる>定期検査中の東海第二原発(東海村)で今月三日、格納容器内の圧力抑制プールから原子炉へ冷却水を送るテストを行った際、配管(直径約二センチ)から水漏れがあった http://yahoo.jp/cSbZA2 03/15
<東京都足立区の中学校 毎時4.85マイクロシーベルト>十三日、区立第十一中学校の校庭南西の隅にある盛り土から、毎時四・八五マイクロシーベルト(地上五センチ)の放射線量を検出。一月末に側溝を掃除して生じた土でシートをかけず置かれていた。http://yahoo.jp/OmUMvh 03/15
<3・11大地震は人工地震>【重要】日本地震での兵器利用の決定的証拠http://yahoo.jp/hETg-N 人工地震成功の過去記事→http://yahoo.jp/Tz5t-s http://yahoo.jp/spTYqy http://yahoo.jp/tX1nkm 03/14
<瓦礫問題>多くの人がプルトニウムが焼却炉からでて肺に入ることを心配している。今回の原発事故で漏れた放射線量は80京ベクレルで膨大。これが日本全体にまかれたら日本人は日本列島に住むことはできない(一人平均80億ベクレル程度になるから)。http://yahoo.jp/87pxJR 03/14
<放射能瓦礫 全国拡散を提言した、新日鐵の三村氏が、東電 のトップになる可能性>新日鐵は、瓦礫全国拡散の大本を考えた会社。http://yahoo.jp/Cacy1w http://yahoo.jp/J-CWF5 03/14
ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図5 埋もれた初期被ばくを追え」福島原発事故は事故初期に大量の放射能を環境中に放出。中でもヨウ素131は体内に取り込んだ子供の一部に甲状腺がんが現れるなど、その危険性は国際的に認められている。http://yahoo.jp/X1wmjh 03/14