adidas '08 ラインナップ | World Soccer Uniform Icon [Blog] - 世界各国のサッカーユニフォームアイコン【ブログ】

adidas '08 ラインナップ

ここ何代か、凝り過ぎとも言えるベースパターンを展開してきたアディダス社ですが、08年モデルは久しぶりにシンプルベースとなりました。テンプレートデザインがある程度のレベルに達するとシンプルに回帰する、といったことの繰り返しなのでしょう。

大きく分けて4パターンあり、TROFEO(トロフェオ)は一見シンプルな中にも、襟や袖口にワンポイント入るような細かい工夫が見られます。また全体的な裁断縫製も INVICTOに比べて凝っており パイピングによるアレンジも効果的と思われます。さらに日本代表モデルでは、アディダスジャパンが開発した独自素材や、日本人の体型に合わせた裁断の工夫も施されているとのこと。 【使用例】日本、スペイン、ドイツ(H)、フランス(A)、アルゼンチン(A)、中国(H ※着用実績は未確認)

INVICTO(インヴィクト)は最もシンプル。首の裏に通気穴らしき物が見えますが、それ以外に特筆することの無いデザインです。好意的に見れば、前身頃の大きなキャンバスに各チームのオリジナリティを発揮する可能性を秘めたデザインと言えます。 【使用例】フランス(H)、デンマーク(A)、ギリシャ、アルゼンチン(H)、パラグアイ

F50(エフ・フィフティ)は06-07の流れを汲む切り替えによるデザイン。特にリベロ、ゴルペの系譜である非対称デザインと、独特の七分丈(なぜ?)が印象的です。 【使用例】メキシコ、南アフリカ(H)、FC東京(H ※通常の半袖丈)

TOQUE(トケ)も"切り替えによるデザイン"の名残が見られるものの、全体的なディテールは簡素です。さらに供給国を見ると、これが汎用的な世界戦略モデルであることが分かります。 【使用例】トリニダード・トバゴ、ハンガリー、フィンランド、ラトビア、ルーマニア、ナイジェリア

その他 デンマーク(H)は、ズバリそのものではありませんが、トロフェオ名義のトレーニングモデルがデザイン的に最も近いと思われます。


テンプレートデザインの個性が強過ぎると、各チームの独自性は出し難く、横並びの印象になります。逆にメーカーは一目で判別できるので、メーカー側の宣伝効果は高いでしょう。08年モデルは三大メーカー各社ともシンプルデザインとなったので、ユニフォームオタクマニア以外は、メーカーロゴくらいしか違いが分からないかも知れませんね(^^;