こんにちは、コーチ梶博幸です。
ある、管理職の方がこんなことを
言っていました。
「もう、周りにどう思われるのか
気にするのはやめました。
それを気にしていたら、きりがない。
だから、思った通りやりますよ」。
どうなのでしょうか？
この管理職の方はもともと、
指示命令形の傾向が強い方で、
今までの部下に配慮するといったことをやめて、
自分の指示命令を駆使するという
発言でした。
有名な洋菓子のお店で「リリエンベルグ」の
オーナーの横溝春雄さんについて
お伝えしたいと思います。
オーナーの横溝さんは部下に対して
「上下の関係ではなく、
横の関係でもなく、斜めの関係を築いている」
と思いました。
新メニューのケーキを作ってまず、
販売員に食べてもらい、
販売員が美味しいと言わない限り、
新メニューは販売しないそうです。
その理由は、
「お客様と直接関わるのは販売員です。
その販売員が売りたいと思わないものは
売れないからです。
逆に販売員が美味しいと思えば
売りたくなるから」
とういうことなのです。
このオーナーシェフはフランスの有名店で東洋人で
初めて働かせてもらった実力者です。
なので、新メニューを販売すると決めれば
いくらでも新メニューに出来るのに
販売員の意見を大切にしているのです。
これは職人の舌と買っていただくお客様の舌を
つなげている存在が「販売員」だからです。
この関係を見ていて、
私は上下でもなく、横だけでもなく、
丁度上下左右の間の真ん中で
斜めの関係ではないかと感じたのです。
横溝さんの組織つくりには
どう思われるかよりも、
どう思うかのほうが
大切だということを感じました。
そこには「どう思うか」という愛情が
とても入っているんですね。
横溝さんは、
「ガミガミお店まで
聞こえるような怒鳴り声を
あげているようでは、
夢のあるお菓子はつくれませんよ」
と言っていました。
かと言って、甘いわけではなく、
厳しいだけでもなく、
お互いが納得する関係を
きちんとつくられていました。
だから、
弟子達が独立していっても
次にまた別の弟子が力をつけて
お店を支えていくようになるのですね。
これは実に面白い関係性だと
思いました！
今日の質問？
あなたの組織、チームはどんな関係ですか？
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