『樋口芽衣』

「はいっ」

出席番号をよばれて普通に答えた私。

今は進学して㊥2になった私。

今日はクラス替えした。

そのときっ

『樋口諒輔』

「ういっ」

えっ?

私の思考回廊はよくわからなくなった。

樋口ってこの学年に2人もいたんだ。

そのときまえの原ちゃんが

「よかったねぇ。だって美男美女樋口じゃん」

そんなことを言ってくる。

ってことで樋口君はかなりの人気者&イケメンらしい。

でも私可愛くないし、たしかに男子は寄ってくるけど

ほとんどは馬鹿にされるしはっきり言って樋口君みたいに

人気者じゃない。

私って、鈍感なのかなぁ?


『なぁ樋口』

突然後ろから呼ばれた。

「なっなに?樋口君?」

たしかに見れば見るほどかっこいい。

『俺、樋口って呼んだろ自分のことみたいだろ?』

ごもっともです。。。。

『だからさぁ。お前だけは名前で呼ばしてもらうわ。芽衣。』

初めて言われた言葉だった。

それが、私の人生を左右するとはこのあと2人知らなかった。