「リメンバー・パールハーバー」とか「リメンバー the アラモ」と、あの国では叫びます。
歴史を学べば分かるのですが、「日本に無理やり戦争をやらせた」のであり「メキシコの土地を奪った方が悪い」のですから「リメンバー」と叫ぶのはおこがましいというものです。
一方、3.11の犠牲者である日本人は「リメンバー 3.11」と叫んでもよさそうなものですが、しません。
その代わり、海の向こうでは追悼の祈りをやってくれます。
これは「リメンバー」の裏返しではないでしょうか?
つまり、仕掛けた側が被害者ぶる時に「リメンバー」と叫び、同じく、相手に真相をさとられないようにする時に「追悼」行事をかっこよく決めます。
このように堂々とやれば、どちらの国民も 3.11に関する全く別の解釈に辿り着くことはできません。
被災地の子供たちをアメリカでホームステイさせるというイベントも震災直後にニュースで見ました。
冒頭の新聞記事は、ある意味リトマス試験紙です。
「素晴らしい」と言う人と「ムカつく」人に真っ二つに分かれることでしょう。
そして、この先、新聞社がいかなる姿勢で臨むのかが問われます。
既に5年が経過しています。
「知っていましたが、書けませんでした」では悪夢というものです。