現在、この石垣の上の限られたスペースに善正寺と言うミニ寺があります。
「城の石垣の変遷」という視点からすれば、この田舎には似つかわしくないほど緻密に組み上げられており、完成型に分類されると思います。
500年代初め、ここは倭国長谷寺の敷地であり、石垣の上には鐘楼がありました。
清少納言も紫式部(平安時代の二人は成りすまし)もこの鐘の音を聴いていたのです。
その鐘の音を現代の我々も聴くことが出来ます。NHK「往く年、来る年」で時々生中継される知恩院の鐘がそれです。
菅原道真の聴いた観世音寺の鐘以上の感動を、元あった所から離れた京都で味わうことが出来るのです。
江戸時代に、当時のゼネコン・中井家が佐賀県から京都に移築したという記録文書がどこかにあるはずです。(米田説による)
善正寺
http://www.saga-otakara.jp/search/detail.php?id=1305
知恩院鐘楼
http://wadaphoto.jp/japan/tion2.htm