中小・零細企業について定義しておきたいと思います。
中小・零細企業とはなにか?という問いには大手企業と比較して考えるのが最も分かりやすいと思います。
ここに書く大手企業、中小・零細企業はあくまでインターネット活用を起点とした分類です。法律が定めるような従業員数や売上げ金額などではなくインターネット上の位置を見ています。
中小企業と大手企業の違いは?
以下の3点が最も大きな違いとなります。
1、運営費用
2、知名度
3、人材
1、運営費用 月額500万円以下
「WORLEPEACE」では、月ごとの運営費用が500万円以下を中小企業と想定しています。
月額500万円に驚かれるかもしれませんが・・・。
我々の考えている500万円には「広告費用」「維持費用」「外注費用」「社内人件費」「雑費」他、すべての費用が含まれています。
中小・零細企業のインターネット活用の最大のポイントは利益を創出することです。社内すべてのインターネット活用の売上げ貢献と社内全体の費用を比較して利益が残ったのか、残らなかったのかが重要です。
◎利益=(社内全体の売上)-(社内全体の費用)
社内全体の費用には「社内人件費」が含まれています。
◎「社内人件費」=「給料」-「機会損出」
これまでにないのは、Web担当者がWeb以外の業務に従事した場合に生み出されたであろう利益を【機会損出】として考えます。これは=ムダを省くという発想を生みます。
運営費用の考え方を変えて見てみてはいかがでしょう?
2、知名度 企業名・商品名単体での検索アクセス数が1万件以下
月平均のキーワード別アクセスで「企業名・商品名単体でのアクセス数」が1万人以下を中小企業と想定しています。
2010年4月に総務省が発表したインターネット利用者数が9,408万人、この中から毎月1万人に「企業名・商品名単体でアクセス」していただけるようなら、知名度は一定の規模を超えたと考えてよいでしょう。日本全国の企業が自社をお選びいただくために毎月莫大な広告費用をかけ続けています。
現状の知名度がインターネット活用に及ぼす影響は多大です。
自力でここまでの知名度にするためには費用or手間がかかります。費用と手間をかけたのか、運が良かったのかは別にして単体のキーワードで1万人からの支持を得ていることはWeb戦略を決定していく上で大きな分岐点となります。
あなたの企業はどうですか?
3、人材 Web専門の部署に独立性がなく、5人以下
インターネット活用部署の有無に関わらず裁量権のレベルが低く、5人以下の場合を中小企業と想定しています。
インターネット活用の重要性に着目している大手企業では専門部署に一定の裁量権を認め、時代の変化に対応したフレキシブルな動きを求めます。インターネットの活用において、小プロジェクトでたくさんの認証印を必要とするような動きの遅い企業は中小・零細企業と言わざるをえません。
また、企業そのものを映し出すWebサイトを運営するという立場から、超法規的な独立性を持たせている企業に大きな成功事例が多く見られます。(もちろん失敗事例も多数存在していますが・・・。)
人材を見渡してみると、営業チームのTOPとも対等に話ができるリーダーと各専門スタッフが関わるため5人程度は専門チームとして最低単位です。
あなたの企業はどうですか?Web担当者が一人ですべてまわしているような企業体制では動きの速いインターネット活用に追いつけないかもしれません。
時代の変化で後日変更になる可能性はありますが、WORLDPEACEでは中小・零細企業を上記のようなポイントで判断しています。