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久しぶりに

期待ギャップ

金融庁のメルマガ を購読しています。
平日は毎日届き、会計・監査、証券市場に関しては目を通しています。

金融系のニュースしかない時は目を通さないのですが、
大臣記者会見についてはできるだけ目を通すようにしています。

今日は、一つ気になった記事があり、投稿しました。
それは監査の期待ギャップ です。

大臣記者会見 の一コマ

(メディア質問者)
監査基準の変更なのですけれども、今の基準では会計士は不正を見つけるということは、職務に求められていないのですが、今回の改定で不正を見つけるということに対してもきちんと盛り込むようなお考えでしょうか

(大臣)
それは本当に専門家の先生方にお集まり頂いて監査部会というのをやって頂くのですから、今の時点では、そういったことも含めてきちんと論議して頂けるというふうに考えております。


監査を行う会計士の使命は、不正を発見することではないのですが、メディア質問者の方は誤解しているかも知れません。質問者も指摘の通り、不正を見つけることは職務に求められていません。
それを盛り込んでしまったら、監査制度の根幹を変えることになりかねません。
監査を受ける企業は、会計士に「財務諸表の重要な虚偽表示はない」ハンコをもらうために監査を受けているのであり、不正を発見してもらうために監査を受けているわけではないのです。。

大臣も一蹴してくれると良いのですが、期待ギャップは広がっています。
会計士も大人しい方が多いので、業界外の人に対する説明責任に熱い人は多くないかもしれません。

受験生の皆さんにとっては、いろいろと厳しい状態がしばらく続くかもしれませんが、比較的正義を貫きやすい仕事とは思いますので、ぜひ試験合格に向けて頑張って下さい!

IMFで働こうと考えてみたことはありますか?

久しぶりの更新となります。

受験時代は世界で活躍する会計士を目指していましたが、数年も働くと、ある程度現実的な道が見えてきます。そこで落ち着くか、何を目指すかは自分次第。

最近、Harvard Business Schoolへ進学した友人と進路の話をしていたところ、
私の性格からして、公的機関は良いんじゃないかな?と進められ、リサーチしてみてごらん、と宿題をもらいました。

そうかそうか、これまで考えたことも無かったな、と思い、
国連やIMF(国際通貨基金)を調べてみると、
どちらも採用はあるのですが、国連はどちらかというと国連の経理スタッフのようなページが多く、働きながら会計士?USCPA?を取るような感じで、少しイメージと異なったので、IMFについて調べてみると面白く、興味深かったのでブログで共有したく投稿しました。

日本語で見れるモノとしてはIMFの公式日本語ページ に記載があります。

まず、目に留まるのが
国際通貨基金(IMF)は、優秀な日本人スタッフを積極的に募集しています。

そこで、IMFへの拠出額を見てみると、直近で日本は第2位! (リンク先はPDF2ページ)
GDPは世界3位になったとは言えお金はよく出していますね。
これだけ出しているのに非英語圏な日本、チャンスですね。

PDFを見ていくと、日本人ではエコノミスト45人、その他専門職8名、副専務理事に篠原尚之 さんと言う方がいるようです。wikipediaによると篠原さんはエリート官僚のようですね。大蔵省入省後数年以内にプリンストン大へ留学、お上の人材育成プログラムは最高ですね。
会計士には会計士協会の奨学金、Big4監査法人の留学制度(シニアマネージャークラス向け)もありますが、行ける割合はかなり低いです。

さて、大学生ならエコノミストの道もあるかもしれませんが、会計士としてキャリアを積めばおそらく「その他専門職」になるようです。
その他の専門職

IMFは、エコノミスト職以外にも、会計士、アドミニストレーター、コンピュータ・スペシャリスト、エディター、ライ ター、弁護士、図書室司書、研究補佐、翻訳者、通訳者といった専門職も採用します。応募者は、自分が選んだ職種に関する優れた技能と知識が要求されます。 採用は期限付きで行われ、その後は、期限を定めない正規職員としての採用の道も開かれています。」

ニュアンス的には、国連と同様に経理になりそうな気もしますが、興味があれば院卒(そう言えば、アカウンティングすルールも院ですね)で語学が堪能、ないし大学院留学後のキャリアとして面白いかも知れませんね。
33歳以下であればエコノミストとしての道もありそうですし、毎年30名程度に対し1000人ほどの応募があるようなので競争率は高そうですが、出資比率の割にメンバーが少ない日本人にはチャンスかもしれません。

普段小さい箱の中で考えていると、箱の外のことを考えないようになるので、このような新しい視点は励みになります。

皆さんも面白い視点がありましたら、教えて下さいね!

2/4(土)13:30~会計人祭りのご紹介(定員500名!)

友人の高野くんが、会計人祭りという企画を立上げ、頑張っているので
ここで告知協力させて頂きます。

http://professions-hands.com/events/2515.html


受験生から監査法人勤務者、独立会計士、企業内経理マンまで
会計に関する人なら誰でも参加できるそうです。

個人的には、参加する方々に多彩な経歴が多すぎて、
一つのメインセッションでは収まりきれない気がしています。
(ダボス会議のように、同時並行で複数セッション運営するのも面白いかも知れません)

特に待機合格者の方は、会計業界の様々なバックグラウンドを有する方と
名刺交換できる貴重な機会なので、いろいろお話聞かれると良いと思います。

最後に、クックパッド会計士の話も面白いと思います^^

2011年度公認会計士試験合格者の就職活動

久しぶりの更新となります。

OB訪問などを受けているのですが、2011年度の公認会計士試験合格者の就職活動は過酷なようです。

そもそも不景気により金融庁の会計士試験合格者の拡大は抑えられ、
2011年度は合格率約6.5%、1500名の合格者となりましたが、
大手Big4監査法人の採用数は600名と4割にとどまっています。

Big4監査法人の採用は終わり、「とりあえず監査法人に応募してみてから考えよう」
と思っていた方は、次の策を考えざるを得ない状況に陥っていますが、
「すがるもの」がないのが現状です。
先輩会計士はほとんど監査法人を経験している一方で
事業会社や会計事務所を最初のキャリアとして選ぶのはまだまだminorityです。

就職活動を支援するコミュニティが存在しないのです。
会計士協会のマッチングサイトは、ネット上のマッチングだけです。
大手予備校の就職支援活動も、対個人であり、集団的な活動はセミナーに留まり、少ないです。

今日は、私なりの就職活動に対する戦略・情報など見聞きしたものを含め整理したいと思います。

前提条件:大手監査法人の採用活動が終わった今、就職先がなくて困っている合格者

1大学在学中の学生→新卒採用枠がオススメです。事業会社、日銀の特定専門職、東証、会計検査院、学歴フィルタはあるかもしれませんが、「大学生であること」は就職においてかなり有利です。
これについては別の機会に紹介します。

2社会人経験豊富な既卒者→3年以上の勤務経験でしょうか、転職会社の利用がオススメです。
ベンチャーならキープレーヤーズ、通常管理系ならMS-JAPAN、英語ができるならAbitus、
なおリクナビなど超大手は会計士の業務や試験の内容に理解が乏しく「ただの経理マン、経理部長候補扱いされる」リスクがあるため、会計士がやっている人材紹介会社がオススメです。
これについても別の機会に紹介します。

3今回は上記1,2に該当しない方を対象に情報を整理します。

監査法人系
-Big4の定期採用は終わっており、また来年です。
-Big4の通年採用は、英語やMBA、ITなど高度なスキル、社会人経験を有する場合、
JICPA会計監査ジャーナル(準会員登録すれば無料で毎月送られてきます。最初は本屋や会計士協会会館1F図書室等で立読みしましょう)の求人情報ページ、Big4のHPなどに掲載されている情報が参考になります。
-中小監査法人、これもJICPA会計監査ジャーナルや法人HP、JICPA Career Naviが参考になります。

全体的に職歴・特殊スキルがない方には厳しいですが、少しでも可能性があれば応募してみるのも手かもしれません。

Big4系 税理士法人、コンサル
-実務要件を満たすために監査法人へ派遣してくれるのは、PWCコンサル、PWC税理士法人
ほかDeloitteもあるようです。
KPMG税理士法人は、税理士試験合格者向けに12/16に説明会があるようですが、税理士試験2科目以上も対象者になっているので、簿財を持っている方は実務要件にリスクはありますが良いかも知れません。
E&Y税理士法人は、6月の定期採用か、新卒採用を重視しているようです。

会計事務所・税理士法人
-基本的に実務要件充足が厳しいと思うので、お勧めしませんが、金銭的な事情でやむを得ない場合は
公認会計士がいる会計事務所がオススメです。
公認会計士がいない税理士のみの事務所だと、バカにされたり、嫉妬されたりと大変な話を聞きます。
探し方のコツは、税理士が名乗れる「●●会計事務所」でなく「○○公認会計士事務所」を地道に探すことです。

予備校系
-とにかく情報収集が命です。
大原、TAC、LECなど大手予備校系のキャリアセンターに登録してみる(LECは自分が通ったことなくてもOKなようです)のも手かもしれません。

ほか受験時代のツテを頼ってOB訪問してみる、補習所の講師に相談してみる、会計士協会地域会のイベントに参加してみる、大学の同窓会の会計士ネットワークに参加してみる、などとにかくがむしゃらに動くことが大切だと思います。

先輩会計士の中には、現状の就職氷河を不憫に思っておられる人格者もいます。
10人新しい会計士に出会えば、1人は理解がある人に出会えるかもしれません。
つまり、9人新しい人に出会うのは、理解がある最後の1人に出会うために必要な行動なのです。
そのような方に出会うためには、「できることは何でもやる」精神が必要だと思います。
そして多くの既存の会計士層に対して訴えていくことが、重要だと思っています。

履歴書やエントリーシート、自己PR、模擬面接など、どんどん親でも友人でも知り合い会計士にでもお願いしてみましょう!
何度も心が折れることはあるかもしれませんが、応援しています!
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