人知れず想い出の

 中に住む少年よ

 さようなら もう二度と

 振り返る事はない


 Oh, my little sweetheart

 心はまるで(Sweetheart)

 顫(ふる)えるままさ

 Sweetheart, my love

 So come and ease my mind


 ずっと見つめていた

 時は過ぎて行った

 今は悲しみさえ

 色付いた...


 Oh, my little sweetheart

 心は君の(Sweetheart)

 名前を呼ぶよ

 Sweetheart, my love

 Now please don't look away


 ひとときの夢の中

 駆け抜けた少年は

 今はもうあの人の

 眼の中で笑ってる


 Oh, my little sweetheart

 今こそ君の(Sweetheart)

 名前を呼ぶよ

 Sweetheart, my love

 Now please don't look away 」 僕の中の少年/山下達郎

作詞 : TATSURO YAMASHITA 作曲 : TATSURO YAMASHITA

「インテグラ」(1986年 HONDA)CMソング




今年1月、

ある映画が地上波で初放送されました。


2008年公開 ブラッド・ピット主演の


『 ベンジャミン・バトン 数奇な人生 』



「 一生に一度の出逢い 生涯、心に残る感動作の誕生。

 

 それは、80歳で生まれ、

 年を取るごとに若返っていく数奇な運命の下に生まれた、

 ベンジャミン・バトンの物語。

 

 一瞬、一瞬を、大切に生きていますか?

 

 全ての出逢いを、胸に刻んでいますか?

 

 これは、そうせずには生きていけない、

 特別な人生を送った男の物語。


 彼の名は、ベンジャミン・バトン。

 80歳で生まれ、若返っていった男。

 20世紀から21世紀にかけて、変わりゆく世界を旅した男。


 どれだけ心を通わせても、どれほど深く愛しても、

 出逢った人々と、同じ歳月を共に生きることができない、その運命。
 

 それでも、人生は素晴らしい 」 (ワーナー・ホーム・ビデオ より)



公開前から観たいと思ってたんですが、

結局観れず、地上波でようやく観ました。


この作品は、70年代にあのスピルバーグ監督の

デビュー作として企画されていたそうで、

90年代にはスピルバーグ監督とトム・クルーズで

再び企画されたそうなんですが、特殊効果の技術力などの理由で

結局実現はされなかったそうです。


そんなこの映画なんですが。

良かったと思います。

面白かったというよりも、考えさせられる方が強かったです。


色々書くよりも観て頂いて、1人1人が考えて頂く方が良いと思うので

感想はあまり書かないでおきますが。




※・・と言いながらここからはネタバレになっちゃいますけど 汗


ベンジャミンの恋人で

バレエダンサーのデイジー(ケイト・ブランシェット)が、

車にひかれてしまうシーン。


ここでは、1人の人間の1分1秒の行動によって、

他人の1日、人生が変わってしまう・・ ということを描いています。


デイジーが車にひかれた日。

ベンジャミン(ブラッド・ピット)が、その日の事を語るシーン・・



・ 買い物に出掛けようする ある女性。

 しかしコートを忘れ再び家の中へ そこへ電話が掛かってくる


・ その頃、デイジーはダンスのリハーサル中


・ 買い物へ向かう女性は、電話を終え、表へ出てタクシーを止める


・ しかし、そのタクシーを他の客に取られてしまう


・ カフェではタクシー運転手がコーヒーを飲んでひと休み


・ その頃、デイジーはまだダンスのリハーサル中


・ ひと休みしたタクシー運転手は、買い物へ向かおうとする女性を乗せる


・ 発進するも、目の前に男性が飛び出し、急停車するタクシー

 急停車させた男性は、目覚ましをセットし忘れ、

 いつもより5分遅れて家を出ていた


・ この男性が道を横切っている頃、

 デイジーはリハーサルを終えてシャワーを浴びる


・ その頃、買い物客を乗せたタクシーは、買い物が終わるのを通りで待っていた

 注文の品が包装されていなかったから


・ 店員が前の晩に恋人にフラれて忘れてしまっていた


・ 買い物客がタクシーに戻り出発しようとするが、トラックに道をふさがれる


・ その間、デイジーは着替えをしていた


・ トラックがどいて タクシーが走り出す


・ デイジーは支度を終えて帰ろうとするが、友人の靴ひもが切れてしまう


・ 通りで信号が変わるのを待つタクシー


・ そして デイジーと友人は裏口から通りへ・・



もし・・ どれか1つでも違っていたら・・



・ 友人の靴ひもが切れなかったら・・


・ トラックが道をふさがなかったら・・


・ 注文の品が包装されていたら・・


・ 店員が恋人にフラれていなかったら・・


・ 男性が目覚ましをかけて5分早く起きていたら・・


・ タクシー運転手がコーヒーを飲まなかったら・・


・ 女性がコートを忘れずに出掛け、タクシーに乗っていたら・・



デイジー達が道を渡る前に、


タクシーは通過していただろう・・・。




少し笑ってしまうようなところもあるかもしれませんけど、
自分でも以前から少し考えていたことだったので
うまく表現してくれていたのが良かったです。


ちなみにこのシーンが始まる前にベンジャミンはこう語っています・・



" 時に人は


 行く手に障害があっても


 気づかずに向かってしまう


 それが 恋であれ 偶然であれ


 我々に避ける術はない "



人1人の力・・


例えば今活躍しているスポーツ選手などなど。


例えば学生時代の部活やクラブ、クラスなど


" そのメンバー " でなかったら・・


1人でも別の人間だったら・・


1人でもいなかったら・・


深く関わりが無かったとしても、

確実に人生は変わっていたと思います。


これはその人の努力とか情熱といった力とは違う・・


「 運命 」 というもう一つの力・・


誰にも分かるものではないモノ・・


そう考えると、人1人の力は

冗談ではなくて、ミスチルの「 彩り 」じゃないですけど、

世界を動かせるだけの力を確実に持ってるんですよね。


誰かを良くも悪くも変えられる


だけどそれを知ってるのは


未来だけ・・



ささいなコトで


世界はどんどん


変わっていく・・




~ この世界のどこかにいるあなたへ ~

photo by feel



――― 運命・・


震災のことになりますが、

一年後のあの日に放送された


「 ザ!鉄腕!DASH!!」(日本テレビ)のスペシャル。


番組では山口さんがチェルノブイリに行かれてたのですが。


私は一年前のあの日以降、

ようやくチェルノブイリの事故やその後の状況などを

詳しく知りました。


それまでにもテレビなどではたまーに取り上げられていたものを

観た記憶はありますが、はっきり言ってほとんど記憶に残っていません。


チェルノブイリなどの事故から、この世界の人達は

どれだけそれを重く受け止め、どれだけの事を学んで来たのでしょう。


10年、20年と経った時、この世界の人達は

「 FUKUSHIMA 」 を、見つめ続けていられるのかな・・。


この番組を観ながら

少し、恐さを感じてしまいました。


日本という大きな国で起きたこと・・


果たして、この世界はどこまで変われるのか・・。


そのモノを知ったという事もあるのだと思いますけど、

放射線というものの恐怖が薄らいできている今・・


改めて


伝え続けていかなきゃいけないものが


この国には沢山ある・・ と


感じさせられました。




DASH村は・・


運命だったのかな...


分からない・・。


事故の事は運命とは決して言えないですけど

でも、国が大して考えてこなかったのは

悪く言えば運命でもあったのかな・・。


けど今は


今を生きていくしかない


失敗 を 経験 として・・


どんな運命だろうと


ひとりじゃない


私たちは


支え合う力を


持っているはずですから・・。



とは言うものの...


深く深くこの現状に向き合われている

福島の方などの姿を観させて頂く度

こんな風に自分が書いて良いのか・・ という葛藤があります。


でも...


今は正直 自分の人生に精一杯ですけど


いつも・・ とはいきませんが 汗


本当に心から応援しています



波に負けずに


進んでいきましょう・・・




~ この世界のどこかにいるあなたへ ~

すみませんお借りします



僕は最初にウチに来た子(犬)を、

若くに自分達の不注意の交通事故で亡くしました。


次の子(猫)は若くに病気で。


その次の子(犬)も若くに病気で。


その次の子(犬)は7歳の時に病気で。


一番長く一緒に暮らしていた子(犬)は、

昨年、14歳で亡くなりました。

この子だけペットショップからなんですけど、

その時2匹いて、なぜかこの子を選びました。


そして今年に入り、家族が増えたのですが、

その話はまたそのうちに。



これは・・ 「 運命 」 ですかね・・。


最初の子は偶然の出会いでしたし。

何かが違っていたら、どの子にも出会えてはいなかったと思います。


ほんと・・


出会えた運命に感謝です・・。



またそのうち

ペットのことについて載せさせて頂きますが

ワンちゃん、ネコちゃんなどなど

本当に家族として一緒に過ごされている方は

みなさん同じ気持ちなのだと思いますけど


言いたいことはただひとつ・・



" うちの子になってくれて ありがとう "



ですね すまいる




まとまりがあるのかないのか

分からなくなってきちゃいましたけど 汗


有名人でも一般人でも、

人が人と関わる事(人ではなくても・・ かな)の大きさは

計り知れないものですね。


被災地のボランティアも初めは誰でも良かった・・ けど、

今はあの人で良かった・・ になっていたり。


一秒が 一人が それぞれの運命...


ただ、そんな運命だけで


成り立っているわけじゃないのも、事実です・・。



このブログも自分の為に書いている部分が強いのですが


ほんのわずかでも


何かを感じて


何かを考えて


何かを想って


頂けれていたら嬉しいな・・ わーい











――― 終盤・・


自ら家族のもとを離れるベンジャミン


ベンジャミンは


愛する娘へ


手紙を送っています・・・・・




~ この世界のどこかにいるあなたへ ~

photo by feel




" 1970年


  「 2歳の誕生日おめでとう

   おやすみのキスを送るよ 」 』



 『 5歳


  「 入学式は僕も一緒に学校へ行きたかった 」 』



 『 6歳


  「 ピアノの弾き方を教えてあげられなくて残念だ 」 』



 『 1981年 13歳


  「 恋をするにはまだちょっと早いと思うよ

   でも、失恋した時は抱きしめてあげたい

   父親として傍にいたかった

   その願いが叶うならなんだってする 」 』


 


 『 何をするにも遅すぎることはない

  僕の場合は早すぎかな


  なりたい自分になればいい

  タイムリミットはない

  いつ始めてもいいんだ


  変わってもいいし 変わらなくてもいい

  ルールなんて無いんだよ


  人生は最高にも 最悪にもなる

  もちろん最高の方が良いけど


  驚きに満ちたものを見つけて

  それまで感じたことのないことを感じて

  人と出会い

  様々な価値観を知ってほしい


  誇りを持って人生を生きるんだ


  道を見失ったら・・


  大丈夫 自分の力でまた


  やり直せばいいんだ 』 " ベンジャミン・バトン(ブラッド・ピット)


映画「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」(2008年 アメリカ) より

原作 : F・スコット・フィッツジェラルド

監督 : デヴィッド・フィンチャー

脚本 : エリック・ロス