空間に祈りを






君たちは、自分の熱意が鋭い言葉や非難のしぐさや
試験の恐怖や親の脅威によって、
どんなにすばやく滅んでしまうのか、
気づいたことがないのですか?

それは、すでに感受性が脇に押しやられて、
心が鈍りかけているということなのです。


鈍さのもう一つの原因は模倣です。


君たちは、歴史の本で偉大な指導者や聖人、
武将について読むとき、
自分が真似したがっていることに気づきませんか。
本能は偉大な人を模倣し、彼らのようになろうとするのです。
そのとき、心は型にはまってしまうから、
これが衰退の要因の一つです。


そのうえ、社会は機敏で鋭く、
革命的な個人を求めません。


なぜなら、そのような個人は確立した社会の型に
はまろうとしないし、
それを壊してしまうかもしれないからです。


そのため、社会は君の心を自らの型の中に
とどめしょうとし、いわゆる教育は、
模倣し、従い、順応するようにと励ますのです。





子どもたちとの対話より
クリシュナムルティ著





従順はホメコトバ?
自分の感受性がしなやかでやわらか状態を保つよう
自分で心の状態を守ることが大切ですね。