今シーズンの就職活動、ようやくエントリーシートの添削が本格化してきました。


今日は、製薬業界1社とマリークワントのESを添削しました。マリークワントを何業界と言ったら良いかわからず、社名ですみません。


どちらのESも非常によく書き込まれていて、指導した効果が出ているなと微笑みました。ただ、添削となれば大手術も辞さない覚悟で真剣に見ています。当然ですが。


で、思ったのが、


志望動機が単純すぎる学生って、やっぱり多い ということ。


志望動機こそ、差をつけるのが楽な部分です。本当に。


自己PRはバイトやサークル、留学、ゼミなどいくつかのカテゴリーに分けることができるくらいありきたりなパターンが多い。そして、奇をてらいすぎると、落ちるリスクも高まる。


一方、志望動機というのは、「社風に共感した」「貴社の商品が好きだ」などという低次元の志望動機が多い。だからこそ、差を一気につけられるんです。


たとえば、テレビ業界のフジテレビの志望動機を書くとしましょう。


■フジテレビが好きだからです

→そんな人は一生視聴者の一人として、ファンでいてください。作り手になりたいという思いを伝えるのに、好きだというだけで通れると思ったら大間違いです。


■フジテレビの番組が好きだからです。特にバラエティは(ry

→これも同じ。既存の番組が好きなだけでは、やはり作り手には向いていないんだと思います。「俺なら、私ならこういう番組をつくるyo!!」という気概と、それをやるに足るスキルを示してくれなければ、思いは届かないと考えますがどうでしょうか?


企業に対する志望度合いが高いほどに、こういうESを出す人が多いように思われます。過去、オリエンタルランド(ディズニーランドなど運営)のESを10通ほどまとめて添削したとき、一通も「○○を作りたい」といった、前のめりになって自分がやってやる!という肉食系の志望動機がなかったことに驚きました。ちなみに、自分が受験したときです。「あー、周りはこの程度の志望動機で戦っているんだ」と思い、それは絶対に後輩にさせてはいけないと感じました。


志望動機に必要なのは、その企業の未来をどう創っていくかという思いだと考えます。恋愛にたとえれば、いま好きだという思いだけではなく、未来を一緒に作っていこうというメッセージをこめて告白するようなものかな。


ぜひ、最高のラブレターを書き上げて、思いを寄せる企業に送ってください。