Jeff Lorber Fusion / Now Is the Time
text by kazgadd
もう昨年のことになってしまいましたが、Jeff Lorber Fusionの久しぶりの新譜がリリースされました。タイトルは《Now Is The Time》。「今がその時」ってな感じでしょうか。
これが実に心地よいアルバムで、オジサンが安心して聴いていられるフュージョンと言えます(笑)。そんなわけで、年末年始のお休みからずっとこれを聴いておりました。
Jeff Lober Fusion名義では、約20年ぶりとなるこのアルバム。ジェフ・ローバーが中心なのは当然として、ジミー・ヘイスリップ(Jimmy Haslip)とボビー・コロンビー(Bobby Colomby)の3人によるユニットと言ってもよいでしょう。
ジミー・ヘイスリップは、Yellowjacketのベーシストとして名を馳せた人で、なかなかのセンスとテクニックを持ち合わせた好プレイヤーです。
ボビー・コロンビーは、BS&Tの初代ドラマーだった人ですね。脱退後はほとんどドラムスを叩かなくなって、プロデューサーとしてジャコのファースト・アルバムなどを手がけてきました。本アルバムにもプロデューサー/コンポーザーとして参加しています。
さて、今宵はアルバム1曲目の〈Rain Dance〉をご紹介しましょう。
これは'79年のアルバム《Water Sign》に収録されている曲の再演。オリジナルでは故フレディ・ハバードがゲストとして参加し、フリューゲル・ホーンを吹いていましたが、2010年ヴァージョンでは、なんとランディ・ブレッカーがその代役をつとめています。
ドラムスはヴィニー・カリウタ(Vinnie Colaiuta)、ギターはポール・ジャクソン・ジュニア(Paul Jackson, Jr.)。そして、まちがいではないでしょうね? ブラス&ホーンにはThe Blood Sweat & Tears Horns というクレジット。そして、そのアレンジはJerry Hey。う~ん、豪華! しかし、なんと言っても「大人のフュージョン」なんだから、このくらい豪華じゃないと(笑)。
さて、オリジナルはインストゥルメンタルでしたが、この2010年版では、途中からアイリーン・ボーザ(Irene Bauza)という新人女性歌手がフィーチャーされています。どうやら彼女が歌詞を提供し、歌の部分の編曲もしているようで、これがなかなかハマってます。
このアルバムには、他にもローバーの70年代の曲をアレンジも新たに、アイリーンのヴォーカルを加えたものが何曲か収録されています。1曲だけですが、デイブ・ウェクル(Dave Weckl)もドラムスで参加して華を添えているのも嬉しいところ。
♫ Groovesharkでもっと聴いてみる
1970年代後半に《Soft Space》《Water Sign》というフュージョンの傑作アルバムを発表したジェフ・ローバーですが、メジャーな印象はあまり受けません。しかし、良質な音楽を発表しつづけてきたひとりであることは間違いありません。
ところで、ジェフ・ローバーは「スムース・ジャズの先駆者」などと言われることがあるようですね。「おじさんのフュージョン」と「スムース・ジャズ」の違いは何だ? と言われたら「フュージョン魂があるかないかさ」と答えることにしましょうかね(笑)。近いうちに《Soft Space》という70年代の傑作についてもご紹介したいと思います。
もう昨年のことになってしまいましたが、Jeff Lorber Fusionの久しぶりの新譜がリリースされました。タイトルは《Now Is The Time》。「今がその時」ってな感じでしょうか。
これが実に心地よいアルバムで、オジサンが安心して聴いていられるフュージョンと言えます(笑)。そんなわけで、年末年始のお休みからずっとこれを聴いておりました。
Now Is the Time Jeff Lorber Fusion Telarc 2010-06-01 by G-Tools |
Jeff Lober Fusion名義では、約20年ぶりとなるこのアルバム。ジェフ・ローバーが中心なのは当然として、ジミー・ヘイスリップ(Jimmy Haslip)とボビー・コロンビー(Bobby Colomby)の3人によるユニットと言ってもよいでしょう。
ジミー・ヘイスリップは、Yellowjacketのベーシストとして名を馳せた人で、なかなかのセンスとテクニックを持ち合わせた好プレイヤーです。
ボビー・コロンビーは、BS&Tの初代ドラマーだった人ですね。脱退後はほとんどドラムスを叩かなくなって、プロデューサーとしてジャコのファースト・アルバムなどを手がけてきました。本アルバムにもプロデューサー/コンポーザーとして参加しています。
さて、今宵はアルバム1曲目の〈Rain Dance〉をご紹介しましょう。
これは'79年のアルバム《Water Sign》に収録されている曲の再演。オリジナルでは故フレディ・ハバードがゲストとして参加し、フリューゲル・ホーンを吹いていましたが、2010年ヴァージョンでは、なんとランディ・ブレッカーがその代役をつとめています。
ドラムスはヴィニー・カリウタ(Vinnie Colaiuta)、ギターはポール・ジャクソン・ジュニア(Paul Jackson, Jr.)。そして、まちがいではないでしょうね? ブラス&ホーンにはThe Blood Sweat & Tears Horns というクレジット。そして、そのアレンジはJerry Hey。う~ん、豪華! しかし、なんと言っても「大人のフュージョン」なんだから、このくらい豪華じゃないと(笑)。
さて、オリジナルはインストゥルメンタルでしたが、この2010年版では、途中からアイリーン・ボーザ(Irene Bauza)という新人女性歌手がフィーチャーされています。どうやら彼女が歌詞を提供し、歌の部分の編曲もしているようで、これがなかなかハマってます。
このアルバムには、他にもローバーの70年代の曲をアレンジも新たに、アイリーンのヴォーカルを加えたものが何曲か収録されています。1曲だけですが、デイブ・ウェクル(Dave Weckl)もドラムスで参加して華を添えているのも嬉しいところ。
♫ Groovesharkでもっと聴いてみる
1970年代後半に《Soft Space》《Water Sign》というフュージョンの傑作アルバムを発表したジェフ・ローバーですが、メジャーな印象はあまり受けません。しかし、良質な音楽を発表しつづけてきたひとりであることは間違いありません。
ところで、ジェフ・ローバーは「スムース・ジャズの先駆者」などと言われることがあるようですね。「おじさんのフュージョン」と「スムース・ジャズ」の違いは何だ? と言われたら「フュージョン魂があるかないかさ」と答えることにしましょうかね(笑)。近いうちに《Soft Space》という70年代の傑作についてもご紹介したいと思います。