「そうだ樹海、行こう」   |←樹海|  ┗(^o^ )┓三 ここはかつて「軍都」と呼ばれた東京都立川市・昭島市の一角にある、最初は陸軍・のちに米軍の管理下になった立川基地遺構の一角。地図上では空白地になっているところだ。戦前に敷設されたと思われる、鉄道引込み線の跡を仲間と進む。彼の名はzunn氏。樹海や鉱山といった危険性もあるところでも、頼りになる仲間の一人だ。天候は小雨だが、生い茂った木々が降り注ぐ雨の勢いを小さなものにしてくれていた。


「そうだ樹海、行こう」   |←樹海|  ┗(^o^ )┓三 林を抜け、草原を進んだところで、巨大なコンクリート建造物が現れた。周囲の木よりもはるかに大きい。圧倒的なコンクリートが作り出す存在感がこの建物には感じられた。


「そうだ樹海、行こう」   |←樹海|  ┗(^o^ )┓三 正面から撮影する。左右のタワーには、それぞれ巨大な鉄製のドアがついていた。片方は施錠されている。元々は陸軍航空工廠の発動機試験場として建設された建物だ。発動機とはエンジンのことで、要はエンジンのテストタワー。戦時中は日本陸軍の航空機エンジンだけでなく、アメリカ軍から鹵獲したB-17爆撃機のエンジンのテストも行われたという。


「そうだ樹海、行こう」   |←樹海|  ┗(^o^ )┓三 近づいて見上げる。5~6階建てビルぐらいの高さはあるだろうか?頑丈なコンクリートは、エンジンが生み出す轟音を封じ込めるためでもある。

「そうだ樹海、行こう」   |←樹海|  ┗(^o^ )┓三 右側(北側)のタワーは一面、ツタといった植物に覆われていた。暖かい時期になると、緑に映えてとても美しくなるだろう。秋には紅葉も楽しめそうだ。

「そうだ樹海、行こう」   |←樹海|  ┗(^o^ )┓三 裏口に回りこみ、建物の中に入る。小雨に濡れた、外の緑が新鮮に見える。カメラを三脚にセットし、内部の撮影をはじめる。雨に濡れ続けた身としては、内部での撮影はほっとする瞬間だ。

「そうだ樹海、行こう」   |←樹海|  ┗(^o^ )┓三 中央の天井部分には、円形の穴が開いていた。外の明かりと共に、細い雨が線となって静かに降り注いでいた。静寂な空間。雨音以外に聞こえるのは、自分と仲間が切るカメラのシャッター音。今にして思えば、立川基地の探索で一番思い出に残る時間だった。

「そうだ樹海、行こう」   |←樹海|  ┗(^o^ )┓三 机のようなよくわからない機械が落ちていた。

「そうだ樹海、行こう」   |←樹海|  ┗(^o^ )┓三 一部の部屋は雑多な印象。この建物は他にも部屋などが多数あるらしい。今後も継続して探索したいと思っている。