東日本大震災で被災した、東北地方の中学生と高校生16人が、スポーツ交流のためにアメリカ政府に招待され、9日、首都ワシントンでクリントン国務長官と面会しました。

アメリカに招待されたのは、東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島の中学生と高校生16人と引率の教師らで、9日、ワシントンに到着し、国務省を訪れました。出迎えたクリントン国務長官は「震災にあっても、日本の国民は一つになって強さを示した。スポーツを通しても心を一つにしてください」とスポーツで日米交流を深める意義について語りかけ、生徒たち一人一人と握手をして激励しました。宮城県石巻市の中学3年生の木村美蘭さん(14)は「日本のために応援していると言ってくれて、とてもうれしい」と話していました。また、福島第一原子力発電所の事故で、学校が避難指示の対象になった福島県双葉町の高校生、林駿太郎さん(17)も「クリントンさんは、震災で大変だろうけれど協力すると言ってくれた。心強いと感じた」と話していました。東日本大震災では、東北地方の学校で英語の指導助手をしていたアメリカ人の男女2人も犠牲になりましたが、今回招待された生徒たちの中には2人の教え子も含まれています。生徒たちは今月23日までの滞在中、さまざまなスポーツを通してチームワークの大切さを学び、アメリカの生徒たちとの交流も深めることにしています。NHK http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110810/k10014814741000.html