岩手県立美術館で2月13日まで開催中の
「ハンス・コパー展」に1月26日に行ってきました。
ルーシー・リーの作品です。
「ハンス・コパー展」にはコパーのよき理解者であり、共同作業者でも
あったルーシー・リーの器もおもいがけなく展示してあって、
そのなかでもピンクと青の粘土をまぜあわせて作った、
微妙なゆらぎのあるこの花生は個人蔵なのですが、
ふだんはどうやっているのかなあ。
私だったら花を生けたりしないで、ただ白い壁のある棚に飾っておくがな。
しまっておくのもなんか勿体ないきがする。
国立新美術館で「ルーシー・リー展」があったとき、私は絵はすきな絵、きらいな絵が
はっきりしているし、名画といわれていても自分がすきじゃなかったらヘーキで
すたすた通りすぎるということができるんですが、
陶器はなにをみてもいつもわからないというか、ピンとこないので
最初から行く気なしでした。それこそ国立新美術館を通りすぎたことは
何度かあったはずですが…。
でも、「ハンス・コパー展」にいって、コパーとルーシー・リーの器は
いいと思ったんです。
フォルムも色もざらっとしているであろう表面の感じも。
観ているだけでも心惹かれるし、生活の中に飾られてあったり、
コーヒーセットや器のあれこれは実際に使っても、
「邪魔をするところがない」感じを受けて、あー、こういう陶器なら
分かる、すきだ、と思いました。
まえに、アサヒビール大山崎山荘美術館で民藝運動とバーナード・リーチの
企画展があって、おめあては常設展示のモネだったのですが、
個人の山荘をいわばリフォームして作られた美術館ですから、
なんともいえず居心地がいいんですね。日本の民藝運動についても
展示があったのですが、アーツ&クラフトも併せて展示されていて、
ウィリアム・モリスの装丁した本がありました。
いろいろ観ておくと、いろいろつながっていくもんだなーと思ってしまいました。
点点の知識や体験も、多くなってくるとそれが線になったり面になったり、
ブロックになったり。
ということで今朝はもう出かけなければならないので、これまでだ(笑)。
よかったらまたご覧になってくださいね♪
(つづく)