底辺女子高生 豊島ミホ
ずっと勘違いしていたことに気づきました。
島尾敏雄の孫のしまおまほと混同。って「女子高生ゴリコ」を
「SPA!」で読んでいたのですがなぜ混同するかそこで。
しかもミホってそれ、島尾敏雄の奥さんの名前だろ。
なにかおかしいなにかが、と思いながら、ずっと、
ゴリコを描いた人が「女による女のためのR-18文学」を
「青空チェリー」で受賞して、
と思い込んでいた…つける薬はもはや見当たりませんね。
混同するのも無理ないところもあって、豊島ミホさんのイラストの
達者さと言ったらどーだ。
このイラストだけでも商売できるじゃん、というくらい
上手いイラストなんです。
いちばんうなずいたのは、可愛い女子高生のしゃべる
「おら」の可愛さ。
わかるー。
私は岩手県ですが、岩手でも県南のほうはあまり方言らしい方言がないんです。
すくなくともアクセントはけっこうふつー。なまっているとは思いますけど。
だから青森に行った時は、若いきれいな営業のおねーちゃんが、
おもいっきり津軽弁でどーどーとしゃべっているさまに度肝を抜かれました。
あ、方言ってカッコいいんだーと。
でも津軽はとくべつかも。岩手とか山形、秋田あたりは東北弁で
ごめんなさい、みたいな含羞がある気がする。
もっとどーどーとしていればいいのに。
とか思うが自分が高校生時代ってまさしく底辺女子高生だったなあ。
赤点はさすがに二桁ってことはないが、授業中の傾く体とかまさしくそうだった。
豊島さんの小説は読んだことがなかったんですが、この高校時代の思い出エッセイを
読んだら、読みたくなってしまいました。
豊島さんは下宿生だったのですが、私の学校にも下宿生はいて、おなじ新聞部の子が
下宿生だった。下宿先に遊びに行って、なぜかそこで、
「謎のカスパー・ハウザー」を薦められて読んだ気がするー。なぜカスパー・ハウザー。
1982年生まれの豊島さんですが、「底辺女子高生」は時代が変わっても、
変わらないもんだなーと思った私だった。
「青空チェリー」を読んでみよう次は、と思います。