ウィズキャトル自己紹介 | With Cattleのブログ

With Cattleのブログ

〜福島旧警戒区域:命ある全ての牛たちのために〜


ウィズキャトル設立目的


自己紹介

東日本大震災により発生した福島第一原発事故が引き金となり、20キロ圏内(旧警戒区域)には沢山の家畜が取り残されました。舎飼いの家畜は人間の避難に伴い餓死を、また野に放なたれた家畜の多くは放射性物質に晒されることで被曝しました。生き残った家畜には被曝したことにより、政府の「殺処分」という判断が下され、殺処分に同意した多くの畜主さんにとっては「意味も無く殺してしまった」という心の傷が残り、自らを自殺にまで追い込むようなことも起こりました。それは、ある意味で震災における二次的被害であるといえます。震災から3年が過ぎ、当時の記憶が世の中から薄れゆく現在、旧警戒区域内には被曝した家畜を無意味な殺処分ではなく、研究への活用や原発事故の生き証人として活かし新たなる道をと願い、困難な環境の中で飼育を続ける畜主さん達がおります。自らも被災者でありながら被曝地域に留まり、被曝した家畜と共に歩むことを選択した畜主さん達への支援を目的とし、残された家畜の生涯をまっとうすべく行動していく決意です。

旧警戒区域における被災家畜の中でも特に牛については、約700頭がそれぞれの畜主さん達のもとで最低限の環境を保ちながら飼育されている反面、一方では牛を生かし続けてはいるものの、支援や餌も満足に行き渡らず、結果的に窮地に追いやれられた畜主さんが少なからずいるということも事実です。いまこそ、飼養管理に追われる現場の畜主さんらに代わり、牛に関する情報の収集や長期的な餌の確保のために活動する新たな組織が必要ではないか?と考えました。そこで私達は、殺処分対象となっている被曝した牛を生かしている個人の畜主さんや「希望の牧場・ふくしま」「やまゆりファーム」など、個人団体の区別なく、旧警戒区域内で家畜に携わる人達すべてをサポートする窓口となり、「餌や支援物資の集約と分配」「獣医師やボランティアの募集と派遣」「各種交渉」、また畜主さんからの要望を外部に伝え反映させることを目的とした団体を立ち上げました。これにより、牛達の生きる意味を見つけ、旧警戒区域内で置き去りにされた家畜にまつわる問題の出口の構築に努めていきたいと思っています。

活動内容;餌(藁・牧草)の確保と配給
     支援物資の募集と配給
     各団体へのボランティアの募集と派遣
     各団体への獣医師の募集と派遣
     福島第一原発20キロ圏内の情報発信