「シャ・リオン」(Erie)
作詞:-、作曲:大島ミチル、編曲:大島ミチル
[1993.6.18発売; オリコン最高位-位; 売り上げ枚数-万枚]
[歌手メジャー度★★; 作品メジャー度★★★★; オススメ度★★★★]
この「シャ・リオン」は、地上のどこにも存在しない架空の国の民族音楽をイメージして作られた作品です。題名を聴いてもいまひとつピンと来ない方も、YouTubeを聴けば「あぁ、なるほどこの曲かぁ!」と膝をポンと打って戴けるのではないでしょうか。イントロから独特な雰囲気がじわじわと接近してきて、ふと気がつくと帰り道のない不可思議な世界にすっかり引き込まれてしまう・・・そんな感じの曲です。ちなみに歌詞は、ワーズワースのある詩を逆から読んだもの(造語)で、特別に隠された意味のようなものはないとのこと。
彼女、この曲では意識的に「無表情」な歌い方をしているのですが、実際にはもっと優しいイメージのヴォーカルの持ち主だったりします。もっとも、ライブでは小柄な身体に似合わぬ堂々たる歌いっぷりを披露するなど、いろいろと新しい表情を見せてくれる・・・そんなところもまた彼女の魅力の一つだったと思いますね(すっかり遠い目)。
彼女のアルバムといえば、アニメソングやヒーリング音楽の方が入手しやすいのですが、もし彼女の音楽に興味あるという方は、まず1997年に発売された『青に捧げる』というオリジナルミニアルバム(2002年に復刻)を聴いてみて下さい。彼女の透き通るような「癒し」の歌声に思わず聞き惚れてしまうこと請け合いですし、アルバムとしてもコンセプトが統一されていて出色の出来映えに仕上がっています。さすが「東京芸大作曲科」出身のアーティストだけのことあって、彼女の身体の内側から表現したいモノが迸(ほとばし)るように感じられる作品と言えます。ちなみに、芸大出身だからといって「何だか小難しい音楽なんじゃないの?」という心配はまったく不要。誰が聴いてもすんなり心に沁みてくるタイプの音楽ですよ。
ここまでで、「うーん、『シャ・リオン』もアニメソングも聴いたことないなぁ・・・」って方います? それじゃこれなんかどうでしょう。彼女は大量のCMソングを歌っていて、その中でたぶん世間の認知度が一番高いのは、♪ ココロも満タンにコスモ石油 ですね。その他では、「ムーニーマン」、「ソフトインワン」、「爽健美茶」、「花キューピッド」などなど・・・きりないのでこの辺でやめときますケド
・・・さて、彼女の仕事に関する話はここまででおしまい。この後は、中学時代の想い出を少々綴ってみたいと思います。
・・・さて、彼女の仕事に関する話はここまででおしまい。この後は、中学時代の想い出を少々綴ってみたいと思います。